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2021/10/24 20:20
芝とダート、パドックで必要な要素
芝とダート、雑ではあるがパドックで買うためにはこういう整理をしてしまう。
芝:瞬発力がある馬。直線が長い、軽い馬場ならより瞬発力重視、直線が短い、重い馬場ならパワー兼備とする。
ダート:パワーがある馬。直線が短い、重い馬場ならよりパワー重視、直線が長い、軽い馬場なら瞬発力兼備とする。
芝は最後に速い脚が必要、ダートは最初に速い脚が必要。逆のレースタイプになることもあるが、基本形はこれだ。特にコースによる特性を把握しつつ、当てはまるタイプの馬を探すことになる。芝の場合、どの競馬場、コースにおいても瞬発力があることは重要。このタイプがいなければパワー、スピード系の馬でも通用するが二次的な戦法となる。現場であまり複雑なことはできないから、例えば東京で瞬発力がある馬が見つからなければ回避すればよい。中山でも瞬発力がある馬が有利ではあるが、急坂を越えるためパワーも必要になる。従来のイメージとして、中山ではパワー重視で瞬発力はあまり問われないとしていたが、結果を見ると中山でも速い脚は必要だと思うので修正する。悪くても平均ラップ程度にはなる。例えば皐月賞は前半と後半の3ハロンを見ると後半の方が遅いが、エフフォーリア、ステラヴェローチェは瞬発力があるタイプで、現に東京優駿でも2,3着に入っている。タイトルホルダーにしても中山で2勝、重賞を勝っているが、東京の重賞でも上がり33.9で2着がある。水準の瞬発力はある。たまたま皐月賞のラップが平均的になっただけだ。逆にどの馬も重い馬場での実績があり、瞬発力がありパワー兼備という馬だった。
ダートは逆に最初に速い脚が必要だ。スタートからスピードに乗り、そのまま押し切るイメージ。いかに初速を維持するかが重要になる。ダートで最後に速い脚を使える馬はそう多くはなく、東京やごく軽い馬場に限られる。パワーがあってバテない馬が上位にくる。東京はその主要な例外コースの一つであり、特に水分を含んだ馬場では芝並みの瞬発力が求められることもあるので、芝と同様のタイプを選べば当たる可能性が高まる。
東京芝:「瞬発力」「デキ」>「パワー」
東京ダート:「パワー」「デキ」「瞬発力」
中山芝:「瞬発力」「デキ」「パワー」
中山ダート:「パワー」「デキ」>「瞬発力」
項目の順番はあまり深く考えなくて良い。ただし一応の意味はある。左の項目の比重が高い。東京芝であれば何と言っても瞬発力が重要で、馬体や動きからそれが十分に感じ取れる必要がある。次いで微差でデキ(デキはどの条件でも重要)、この2項目とは差が開いてパワーとなる。パワーはあっても差し支えはないが、なくても構わない。迷った場合は何がこの馬の特長かを見極めて、より瞬発力に特化した馬を選ぶ。一方中山芝でも瞬発力を最も重視する。ただし、パワーも含めて3項目バランスよく必要というイメージになる。ここでは非力な馬を選ぶのはご法度だ。中山では東京ほど速い脚は必要がないが、それはコースの特性によるものなので、結局瞬発力は必須となる。その瞬発力を生かすためには急坂を越えるパワーが必要だ。
つまり、これを見ると東京芝、中山ダートは際立った特長が必要となるので、馬の見極めは比較的容易になる。いずれにせよデキが全ての軸になるので、トモや肩回りがきちっとできている馬を探すのが基本中の基本となる。その中からコース適性があるか確認し、購入に結び付ける。