19件のひとこと日記があります。
2017/12/26 15:58
2017 有馬記念から思う競馬感
悲願のグランプリ制覇で引退の花道を自ら飾ったキタサンブラック。
最後の時まで現役最強と言える強さを証明してのゴールだった。
このレースに関しては、最初から仕組まれていた出来レースであるとか、他のジョッキーが全くやらずだったであると言う批判が飛び交い、現にサクラアンプルールらの不利もあり後味の悪い結果となってしまったのは否めない。
個人的には積極的な八百長は信じていないが、似たような事があっても不思議ではないと思ってはいて、たしかにレース前の報道には眼を見張るものがあった。
特に違和感を感じたのは、有馬記念後にすでに某国営放送局でキタサンブラックの特別番組放送が決定していた点だ。
JRAとしてもスターホースは必要な訳だし(売り上げ向上の為)、明らかに特をする人が見えている点にもそこを意識せざるを得ないというのは確かにある。
しかしながら、近代競馬の発展を見ればホースマン達のレースにかける思いには積極性を感じているし、これが本当に完全な出来レースであればファンにとってはもちろんだが、何より関係者にとってモチベーションとはならない。
それでは大きなリスクを背負ってまで海外へ挑戦し、日本競馬の発展を目指す意味がなくなってしまう。
結果として今回はキタサンブラックが勝った。
大きな意味での「勝たせたい馬」というのは存在したとして、それが確実に勝てると言う事ではないのではないか。
たしかに故意なラフ騎乗はいただけない。それによって自分の馬券が不成立となるのは非常に残念である事は確かだし、何より馬にとっても他ジョッキーに対しても危険であり、誰しも感情的になるのが常だ。
あってはならない事だとは思うが、それによって勝ちとなる人が現れるのも事実であり、それを含めての予想として自分の馬券に反映させるのも、競馬の楽しみ方の一つであると考えている。
結果に文句は言わない。
楽しみ方は人それぞれである事は大前提ではあるが、全ては自己責任である事をファンとして自覚した上で投票するのが、競馬ファンとしてのモラルなのではないかと自分は思うところだ。
騎手への騎乗批判や、陣営への出走非難などのコメントをよく目にするが、なるべくならあまり目にしたくはないと思う今日この頃だ。
優勝したキタサンブラックには、心から敬意を表したい。