偽美談 第３章

師走初戦はダートG1、チャンピオンズカップに挑む。

このレースは本当に難しかった。

オッズも割れており馬券的には面白そうな一戦で、前回の大負けをなんとか取り返すということが最大の目標だった。

しかしながら昔からそうだが、取り返す賭け事程危ないものは無い。

自分にその才能が無いことは知っていたつもりだったのだが、まさにかかり気味だったという事だろう。

悩んだ末の買い目はこうだ。

3連複軸1頭流しで、軸をケイティブレイブ、相手をアウォーディー、テイエムジンソク、サウンドトゥルー、ロンドンタウン。

結果はゴールドドリーム、テイエムジンソク、コパノリッキー。。

ゴールドドリームは近走成績から切り、コパノリッキーは最後まで悩んだが、近走のスタートの悪さから中京の1800mでのスタート失敗は致命的と読んだからだった。

この予想は不思議と自信があった。

しかし結果はコパノリッキーのロケットスタートに始まり、唯一差してきたのがゴールドドリーム。。

あの時点で覚悟はしていたが見事玉砕。

ここまでの快進撃が嘘だったかの様に…、いや、そもそも素人の自分には妥当な結果だと言えるが、痛い痛い連敗となる。

ここでも12,000円程だったと思うが、もちろんマイナスとなった。

G1 4戦1勝3敗。

この頃、平場で地味に勝っていたこともあり、資金はなんとか20.000円程を確保していたが…

次は負けられない。



続く…