『SEKAI NO OWARI』と横山典弘

　ここ最近の横山典弘騎手の勝利はほぼ偶然の要素はない。必然の勝利が殆どだ。そして『SEKAI NO OWARI』の『RAIN』は洗練された楽曲だ。
　スタートからの完璧な位置取りがプロローグ。流れに乗った道中。仕掛けのタイミング。計った様に先頭でゴールするエンディング。
　全てが無駄無く流れていく。まるで『RAIN』を聴いているようだ。全てが勝利のために構成され表現されている。そこには横山典弘の個性は無い。いや、自分の技術・経験を全て馬に注いでいるので個性が埋没しているのだ。
　『RAIN』もボーカルは声を張り上げない。サウンドに同化している。全ては楽曲のために。全ては馬のために。それが個性。