阪神JF乙女達の放課後

サトノレイナス「みんなお疲れ様〜。ソダシちゃん白毛初のG1制覇おめでとう」

ソダシ「ありがとうございます。須貝先生、今浪先生はじめ応援してくださったファンの皆様のおかげだと思うわ。」

メイケイエール「さすが勝っても優等生発言。全て私の実力です！って言わないんだね」

ユーバーレーベン「今浪先生って、もしかして私のパパを担当してた伝説のカテキョーのこと？」

ソ「ええ、ユーバーレーベンさんのお父様のお話は良く伺ってるわ。」

ユ「あ、ユーバーでいいよ(笑)そーなんだ？じゃあヨロシコ言っといて。」

ソ「わかったわ」

ヨカヨカ「近くで見るとホント真っ白なんだね。やっぱトリートメントとか気を使ってるの？」

ソ「どうかしら？生まれつきだから。今浪先生は『白毛はツヤが出にくいから朝晩のブラッシングは欠かすなって』いつも仰ってる。他はカイバに海藻を混ぜて食べたり、ナッツ類も…ツヤを出すのにいいのよ。あとはレース前にはヘッドスパをして貰ってるわ。これでパドックでの見栄えが随分違うみたい」

ヨ「へぇ、さすが都会のギャルは違うんだね。そういう目に見えないメンテナンスがG1制覇に繋がるんだ？あたしも九州帰ったらやってみよっかな〜」

ソ「是非。でもいい成績を残すのに大切なのは読書だと思うわ。みんなちゃんと読書してる？」

メ「JJとかVIVIなら読んでる」

ヨ「あたしニコラ」

ソダシ「太宰治とかは？」

サ「え？ダサいオサム？」

ソ「人間失格よ」

メ「バカじゃね？うちら馬だよ(笑)」

ソ「いい？女優っていうのはセリフを覚えるだけじゃダメなのよ。もっと作者の想いを汲んで、行間を読む努力をしなくちゃ人を感動させることは出来ないわ。それには読書よ」

メ「え〜メンドクサイ。台本あったってその場の流れで急に変わったりするじゃん。お芝居もレースも生き物だから、あたしはその場のフィーリングで演じた方がいいパフォーマンスが出来ると思うよ。
ってかアンタさ、あたしの親戚だよね？
おばあちゃん白雪姫なんでしょ？
あたしのひいばあちゃんと一緒だから。
なのにあんただけお肌真っ白で目立っちゃってズルッ。

なんであたしは地黒なんだろ？
馬油トリートメント、あたしだってちゃんとやってんのに。
おまけに笑っちゃうことにママの名前はシロインジャー、ばぁばはユキチャンだよ。ふざけてるよね。シロインジャーなんて戦隊ヒーローにもいないっつーの。
こんなに母方総出で白を強調してるのに、あたしは地黒なのさ？

怪しくない？

なんか隠してるって思って、実は昨日こっそりママの携帯見ちゃったんだよね。
そしたらさぁ、待ち受けがまさかのオルフェーブルだったの(*≧∀≦*)

一同「ええっ？」

メ「ヤバくない？もしかしてあたしの父ちゃん、ミッキーマウスじゃなくてオルフェさんじゃないかと思うわけ。」

ユ「やだアナタのお父さん、ミッキーアイルさんでしょ？笑」

メ「まぁ同じミッキーだからいいじゃん。でもそうだとするとこの性格だって理解出来るっしょ？」

サ「実は私、おねえちゃんと阪神JFの特別カメラでのレース動画を観たの。確かにメイケイエールちゃんだけ違うところ走ってたから、オルフェさんの爆走の真似？って思ったけど」

メ「でしょ？だったらこの性格、仕方なくない？」

ソ「違うわよ、アナタはわがままで勉強嫌いなだけ。れっきとした白毛一族だって母も祖母も言ってたわ」

メ「あんたのママってブチコさんでしょ？ゲートから逃げてばっかだった(笑)信用できないよ」

ソ「母を悪く言わないで頂戴。母はあのころ心を病んでただけ。今はとても良い母親よ」

メ「ふーん、まぁ繊細そうなアンタを見てるとわかるよ、ごめん
でもやっぱりあたしのパパ、オルフェなんじゃないかなぁ。
あ、そーだ！だれかポールネイロン紹介してよ。
ねね、放牧中に阪神JFグループでカラオケ行かない？

ソ「ダメよ、絶対ダメコロナワクチンの安定供給が始まってからじゃないと」

サ「あたしも。国枝先生に止められてるもの」

ヨ「サトノさん、名門国枝女学院ですもんね。九州もヤバイですよ。私もパス」

ユ「あたしも父がダメって。父は昔でこそヤンチャだったけど、今は門限にうるさいフツーのパパだから。ヤンチャだった人ほど娘には厳しいって言う典型なの」

メ「うーーーーーん、みんな真面目なんだね。
仕方ないか。取り敢えずポールネイロンと繋がりたいから、グループLINE作ろ」

ソ「それなら賛成よ」