競輪
34件のひとこと日記があります。
2018/09/22 12:09
バスから降ろされ、しばらくすると警戒警報が解除されたので、
私は歩き出しました。
ところが、住吉橋を渡り神社まで来たところで履いていた下駄の鼻緒が切れたのです。近くの建物の陰で鼻緒をすげ替えようとしていると、工場の建物から出て来たおじさんが｢暑いから、中で結びんしゃい｣ と言って、すげ替え用の麻紐を出してくれました。
麻紐を受け取り、鼻緒をすげ替えようと屈んだ瞬間、太陽が落ちてきたかと思うほどの強烈な光りを浴びせられたのです。爆風で体は押さえ込まれ、息もできなくなって、そのまま気を失いました。
爆心地から１,３�礎賄世任靴拭７�物の壁に守られたため、私は奇跡的に大火傷を負わずに済んだのです。気がつくと、私は大量の瓦礫に埋もれていました。
｢助けて!助けて!｣と大声で叫ぶと、瓦礫の隙間から、焦げてボロボロになったゲートルを巻いた軍靴が見えました。前掛けをかけたその人は｢どこじゃ、どこじゃ｣と叫びながら、瓦礫をどけて手を差し伸べてくれました。
その手をつかんだとたん、ズルッと相手の手の皮が剥けたのです。相手は、すぐに手の向きを変えて、お互いの指と指を引っ掛けるようにして引っ張り出してくれました。
