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2019/12/02 17:52
ルメールの裏目(2019年11月30日の御影ステークス)
このレースは13.14.12番人気で決着し、2着にダート初挑戦のエルプシャフトが突っ込んできたことで密かな話題にもなりました。
しかし、話題にしたいのはクリストフ・パトリス・ルメール騎手ほう。
御影ステークスで彼は3番人気のハルクンノテソーロ(調教師はニシノデイジー管理の高木登)に騎乗した。レースは前を行くランフランコ・デットーリ騎乗の1番人気のアメリカンファクトとクリストフ・スミヨン騎乗の5番人気のキラービューティをマークしていた。
そして、直線に入ると前へ行くアメリカンとキラーをマークしてそれらを追い抜こうと左隣にいた岩田望来騎乗のエルプシャフトを左側に弾きラフプレーを行った。ところが、弾かれたエルプシャフトは馬群を抜け出された格好で外から差し切ろうかとという勢いで2着。
マークしていたアメリカン・デットーリもキラーのスミヨンも追い抜けず、エルプシャフトの2着のお膳立てするという内容に。これがGIクラスなら、とんでもない話にされる。
今年のルメール、元々ではあるのですが彼は「馬群に狭まれると機嫌を損ねる」という気性の悪さの持ち主。更にこの12月開催において自分より格上と欧州では見られているデットーリ、スミヨン、マーフィー、ビュイックらの来日で「日本における自分の立ち位置(トップ)」が揺らいでいる時期。平静でいられるJRA騎手はいない。ルメールはJRA・引いては日本人騎手とも違うメンタルの持ち主で、どちらかと言えば「一匹狼」と呼べる立ち位置(同じ狼のミルコ・デムーロともそりが合わないことも。※フランス人とイタリア人はメンタルそのものが違う)。
そんな血気盛んなルメールが行ったこのラフプレーは「平静さを失ったゆえの裏目」だった。