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2020/03/23 20:44

海外競馬自粛

「世界規模で広がるコロナウイルス」と(ドバイデー中止の可能性)を合わせて読んでほしいと思います。

今回ドバイの競馬は中止となりましたが、こればかりは主催者側の責任もありますし、遠征を決断した陣営もそうでない陣営も咎めることはできません。

ですが、我々日本人は何故海外競馬へ拘るのでしょうか?
向かう馬は「GI馬」「GI級」であること、そしてそのGIを取らせたい。しかし、国内は多くのライバルがいてそう簡単に取れない。なら、海外へ…世界へ。現在日本馬のレベル、特に芝においては欧州の英仏愛とアジア・オセアニアの香港・濠と互角か、それ以上。それらを踏まえ、海外競馬のほうが簡単にGI取れるという馬主と調教師が遠征を行う。あくまで、これは答えの一つである。

二つ目の答えが馬主と調教師各々が考える「使い分け」である。これは最も難しいものだが、今回はその内容は書かない。だが、クラブよっては使い分けせざる負えない事情もある。特にシルクレーシングさんの場合はそういう方針なので。

三つ目の答えがダートを求める。今年アメリカ三冠は先延ばしとなったうえ、出入国禁止となってはダート世界一のアメリカ遠征は今年は無理だろう。

自分は海外遠征自粛を求めたいが、ここで馬主や調教師の大きな欲望…「凱旋門賞登録」。凱旋門賞は秋開催ではあるが、その頃にウイルスが収束しているかどうかはわからない。「ペスト」の流行と同じレベルでヨーロッパ経済・社会体制を崩壊しかねない事態まで発展すると、もう競馬開催どころではない。ヨーロッパの場合は別の職種で利益を上げた馬主によるオーナーブリーダー方式で競馬開催をしているものの、その馬主が経済・社会全体で機能しなくなれば一大事である。また、オセアニアもヨーロッパ人との往来が多く、現在は入国禁止処置となっているが、ここも秋まで終息する気配は今のところみられない。

遠征を先延ばしにするリスクは2007年のメイショウサムソンウオッカが証明している。日本における馬インフルエンザの影響で、メイショウサムソンウオッカも凱旋門賞遠征中止。サムソンは天皇賞秋を制覇したものの、以降は調子が安定しないまま現役を終えた。ウオッカも毎年ドバイの海外遠征を行うなど、レース選択においては苦しい立場を強いられ、晩年は鼻出血の病気とあいなった。

遠征を先延ばしにすると、最も被害を被るのは「競走馬」である。その競走馬の調子は1年通して万全にすることはできない。果たして馬主と調教師は「海外遠征」という欲望を抑えることはできるのか。

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