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2020/06/09 22:00
スペシャルウィーク最期の顕彰馬選定
2020年はキタサンブラックが選ばれた。喜ばしいことだし、選ばれなかった馬も顕彰馬になって欲しい。
とはいうものの、2000年以降に毎年必ず選ばれる馬'''2頭'''いる。スペシャルウィークとグラスワンダーの僚友である。この2頭は顕彰馬対象馬としては最も年月が遠い。
なお、1歳年上のステイゴールドに関しては「種牡馬としての活躍」があるので別。
事の一端は1999年の中央競馬においてエルコンドルパサー、スペシャルウィーク、グラスワンダーの同世代3頭における年度代表馬争い。この投票について「マスコミ(記者)の対立」が最も激しい。選ばれた経緯は書かないが、この世代を「生」で見た自分としては「マスコミの票では絶対選ばれない」と思った。最後は複数人の競馬有識者(中心的人物である大川慶次郎氏が亡くなったばかりでもあるし、大川さん生きていれば十中八九グラスワンダー)の話し合いの結果、最後はエルコンドルパサーで決着した。自分は年度代表馬で票を入れるならエルコンドルパサー一択である。
しかし、スペシャルウィーク派・グラスワンダー派は現在でもこの結果を認めないマスコミ・ファンは数多い。やがて、エルコンドルパサーも紆余曲折(うよきょくせつ)あって顕彰馬に選ばれたが、このことが現在まで続く顕彰馬選定に更なる火をともした。
この3頭の活躍後に競馬ファンになった方からすれば「何故」と疑問視される。年月が経てば顕彰馬選定対象外ともなるため、余計焦る。実は今回がスペシャルウィーク「正規の方法」で選ばれる最後の年でもある。それは「抹消年が20年以上たった競走馬は選ばれない」なので、2000年に競走馬登録抹消したスペシャルウィークは'''最期'''だった。
グラスワンダーは2001年、ステイゴールドは2002年が抹消年である。
特例処置ないかぎり、永遠に選ばれることはないかもしれない。例えば1970年代、1980年代、1990年代、2000年代から「一頭だけ指名」というルールが設けられば別だが。そうなってもスペシャルウィークとグラスワンダーの票は割れてしまうこと間違いなしだが…複雑である。
※今後?
スペシャルウィーク派は「グラスワンダーに票を入れない」、スペシャルウィークでなければブエナビスタか、シーザリオ。また、グラスワンダー派は「スペシャルウィークに票を入れない」のであればスクリーンヒーローか、アーネストリーか、モーリスか。各々の代表産駒へスライドする。或いは「投票拒否→記者投票から外れる」という競馬記者が居てもおかしくない。それだけ業の深いものである。
気になることとして「グラスワンダー派」急先鋒たる吉田均さんは今回参加してませんでした。