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2020/07/23 22:46
ミルファームの歴史
2020年7月25日新潟第1レース芝1000m戦において、16頭中12頭が同一馬主。オーナーブリーダーのミルファーム生産馬である。また、この12頭は全て美浦調教馬であり、調教師は下位厩舎でもある。除外馬もいない。
元証券マンの脱サラ、オーナーブリーダーである清水敏さんは競馬の生産にあこがれ、ビッグレッドファームにて馬産の修行に励み、生産牧場を立ち上げた。
脱サラは1994年で、独立は1996年である。
修行先のビッグレッドから元柏台牧場で繋養された輸入牝馬母馬ロンバーデルを貰い、同じビッグレッドで繋養されたスターオブコジーンを種付けし(柏台牧場時代における母馬の種付け相手はスーパークリーク一辺倒)、誕生したのがユーワファルコン。そのユーワファルコンが2000年の中日スポーツ賞4歳ステークス(現ファルコンステークス)を制覇し、その年のGIスプリンターズステークスでは4着。全弟であるハイコンプリートは宇都宮競馬にて13連勝した。このころから短距離への意識は高くなったと思われる。
それ以降は生産者としてもオーナーブリーダーとしても成績が上がることはなく、競馬界において注目される生産者ではなかった。ところが、2015年にデビューしたストーミーシーにて久々の中央重賞を騒がせた。
牧場の規模としては中小牧場であり、ディープインパクトのような高額種牡馬を付けられる資金はない。元々ビッグレッドファーム出身ということもあってか、ビッグレッド系の種牡馬を選んでいた。最も2000年から20年のこの頃ビッグレッドは社台ファーム系だけでなく、他の牧場にも劣るぐらい低迷していた時期でもあるが。
話を戻すと、今回12頭の種牡馬の内訳はリーチザクラウン、ローズキングダム、ジョーカプチーノ、プリサイスエンド、マクフィ、ダノンレジェンド、マツリダゴッホ、モンテロッソ、アンライバルド、ショウナンカンプ、ホッコータルマエ。
ビッグレッド系はジョーカプチーノのみ。最近はビッグレッド系からの脱却が見て取れる。育成事業にも手を出し始めた。
短距離に興味を示した理由は二つあり、
一つは「日本競馬は短距離戦が中央地方問わず多いこと」
二つは「いざ中央で成績低迷して地方転厩しても、即戦力として短距離戦で戦える」
の二点と思われる。自分はオーナーでないから、真意は不明。
この12頭が今後のミルファームの行く末を知るうえでは注目されるかもしれない。