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2020/08/15 23:13
諸外国の出入国制限
この時期になると各馬の次走、秋への見通し記事が目立つが。その中でも「騎手はどうなるのか」「諸外国への遠征は」という意見が目立つ。
日本からみて秋は北米、オーストラリア、香港への遠征を目指す諸外国の調教師騎手たち。今年簡単にいかないことはコロナウイルスにおける出入国制限という壁だ。
※参考
https://www.tokutenryoko.com/
*イギリス
専用ネットサイトに登録を義務付け。でないものは罰金刑。以後は出入国各国人種関係なく14日間以上(2週間)の隔離。日本人は対象外。
*フランス
日本人はコロナウイルスに感染してない「誓約書」携帯義務あれば隔離処置なし。なので、「凱旋門賞を見に行くだけ」なら1か月間ぐらい自主的に隔離してウイルス感染しないよう注意することが大事。出国ロビーでは当然検査されるので。
イギリスやフランスについては日本の状況次第で態度が変わる可能性も否定できない。
*アメリカ
2週間おける渡航歴永住者は入国不可。対象国はフランス、イギリス。アイルランドは条件付き。日本人は入国して2週間外出禁止と公共交通機関タクシー使用禁止。
*中国香港(各省庁によって対応が分かれる)
入国して2週間の隔離処置と医学観察。さらに宿泊施設予約確認も提出する。
*オーストラリア
各国全て対象。2週間の指定施設での強制隔離を義務とする。
*日本
14日以内に滞在歴ある外国人は入国不可。対象はアイルランド、イギリス、フランス、ドイツ、オーストラリア、ニュージーランド、中国。
何れも2020/08/14現在。
よって、今年は短期免許の外国人騎手の入国そのものはできない。例えばジャン・モレイラ(ブラジル)やクリフトフ・スミヨン(ベルギー)のように出身は他国でも、滞在歴が長ければ入国できない扱いは同じ。ライアン・ムーアの場合はイギリス、日本、オーストラリア、アメリカ、香港と渡ってしまうと各国から2週間の隔離を連日加算される。さらに隔離されるということ運動できずに騎手の生命線たる「体重調整」ができなくなる。騎手にとっては最も怖い。
今まで秋GIは短期免許の外国人騎手を積極起用するキャロットファームやシルクレーシングは方針を変更せざるおえない。なお、キャロットシルクと関連性あるノーザンファーム系のサンデーレーシングは割と日本人騎手の登用は寛容であるが。なお、キャロットとシルクはノーザンファーム系であっても、基本「商売敵」である。
マテラスカイ陣営は11月の北米遠征を予定しているが、馬は通っても、人間は事前に遠征してないといけない。森秀行厩舎は厩務員や調教助手2名を10月初めから入国してマテラスカイを待ち続けなければいけない。帰ってきても隔離処置受けるため、森厩舎は1か月くらい、人手が足りない状況に追い込まれる。また、騎乗予定である武豊騎手は菊花賞、天皇賞、エリザベス女王杯といった大レースに騎乗はできないリスクもある(いまのところ、これといった予定馬はいない)。