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2021/03/21 21:35
バレークイーン、血統の弱み
今日、この血を引くアリストテレスが圧倒的人気を裏切った。多くの方が「コントレイルと互角であり、前走不良馬場のアメリカジョッキークラブカップを克服しているのだから、阪神大賞典は不良馬場勝つだろう。」というものだった。
だが、自分は不安もって接してきた。
この血統の弱みというものを「嫌でも」見てきたから。もう10年以上になるボーンキング、リンカーン、ヴィクトリー、アンライバルドと。期待され、GIも何回も取れたと思わせる強さも発揮してきた。最も何故か活躍時期にとんでもない馬がいたりと。
ボーンキング⇒アグネスタキオン
リンカーン⇒ディープインパクト
ヴィクトリー⇒ウオッカとダイワスカーレット
アンライバルド⇒ブエナビスタとオルフェーヴル(やり合ったことないが)
前置きはここまで、弱みを語ると。
*体質の弱さ。足元の弱さ
直子フサイチコンコルドからそれは目に見えるように。年間通して調子を一定に保つことが難しい。
足元の弱さについては馬場と密接にかかわっており、パワーいる泥田んぼ馬場だけは全く駄目である。
*不調時の長さ
これも体質の弱さゆえ。
リンカーンは一時スランプがあり、2004年の天皇賞秋からまる一年、立ち直ったのは2005年の京都大賞典勝利まで。
ヴィクトリーは2007年のダービー惨敗後、不調でまともに走ったのは2009年の京都記念から。
アンライバルドは2009年のダービー不良馬場惨敗後、秋になって不調続きで有馬記念出走で故障。
*気性の激しさ、ムラさ
折り合いが悪い。当時付き合ってきた全盛時の武豊リンカーンすら手を焼くほど。2004年における天皇賞春の折り合いの惨敗。2005年の天皇賞秋もそうだった。
今回のアリストテレスも折り合い悪かった(パドックからだが)。
強味もある
*長距離のハイペーススピードレースは得意。
リンカーン、ヴィクトリー、アンライバルド、アリストテレスも同じ。リンカーンは2006年の天皇賞春でレコードタイムに等しい3分14秒を切り(ディープインパクトには完敗)、ヴィクトリーは皐月賞で高速馬場での逃げ切り、アンライバルドは高速馬場ハイペースの前潰れの圧勝、アリストテレスも菊花賞でハイペース戦でコントレイルと互角に勝負してきた。
血統の魅力、底知れぬ強さを感じさせるのだが、体質や気性の悪さが阻害されて競争能力を十二分に発揮できない、弱みなのである。
今回の阪神大賞典の本命は道悪巧者ならディープボンドが上と見て、血統予想(実力込み、中山記念は適正外)。アリストテレスはムラ馬とみて対抗であった。
10年も立てば血統の強み弱みも忘れてしまうところだが…