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2021/08/03 21:34
ゼンノロブロイ、4歳
エフフォーリアで無関係にゼンノロブロイを語っていました。
掲示板でも触れてましたが、「昔は昔 今は今」という言葉通りなら年々馬自身のレース数、特に大レース中心に使われているローテーションは減少傾向である。
特に「秋古馬三冠」というローテーションを回った馬は減少しており、去年はキセキ。
キセキと同じようなローテーションを回った馬、挙げたいのはゼンノロブロイ。藤沢和雄厩舎は「馬優先主義」と評され、無理な馬の使い方はない方針なのだが。それは「体質の弱さ」「馬がレースを使っても健常な状態でない」場合に限り、元から丈夫な馬に関してはレース数を多く使っている。シンコウラブリイとタイキシャトル。そして、ゼンノロブロイ。
3歳時はネオユニヴァース、ザッツザプレンティ、リンカーン、サクラプレジテントと数多くの同世代の馬。年上には厩舎の兄貴分シンボリクリスエス、タップダンスシチー、ツルマルボーイもいた。
4歳は叩きの日経賞2着。
イングランディーレの大逃げに手も出せずの天皇賞春2着で、ネオユニヴァースはこのレースで故障引退。
タップダンスシチーのスピードとスタミナの前に宝塚記念4着、ザッツザプレンティはこのレースで故障引退。
秋。
京都大賞典は必勝かとおもいきやナリタセンチュリーの2着。
天皇賞秋でようやく1着GI初制覇。リンカーンは虚弱体質で秋脱落、タップダンスシチーは凱旋門賞へ。サクラプレジデントはこのレースで故障引退。
ジャパンカップは独壇場の圧勝1着。3歳馬コスモバルク、デルタブルース、ハーツクライ、ハイヤーゲームの人気所では相手にならず。
有馬記念ではタップダンスシチーとのマッチレースで、スピードスタミナ比べにも負けずに1着。
大崩れもせず、日経賞天皇賞春秋京都大賞典宝塚有馬と7連戦し、秋三冠を制覇した。これだけの安定感、それ以上の馬はテイエムオペラオー。ロブロイよりちょっと下だったのがスペシャルウィークとキタサンブラック(5歳)である。
ロブロイの4歳は詰めも甘かったし、甘い所を騎手オリビエ・ペリエの手腕(特に有馬は素晴らしいのはロブロイの相手になるのはタップしかいないと分かっていたから)。更に目のたんこぶの
ライバル馬が故障体質の弱さなどで離脱してことも大きかった。
翌年5歳はそういうライバル馬が丈夫に戦って、そしてレースを使うごとに力を付けてきた。特にハーツクライも。
ロブロイも本当は体質が弱かったのかもしれないし、5歳は夏から使い続けて5戦、最後レースの有馬は惨敗はそうかもしれない。強敵相手と激しいレースすれば疲れもでるし、故障もするのは仕方ないだろう。テイエムオペラオーも4歳の快進撃から5歳の詰めの甘さはそれの証明。
内容が雑多になったが。競走馬は競争能力は日々向上しているが、体質を強化するまでには至ってない。人間も体質強化されているわけでないのはかのコロナウイルスの現状みればわかる。競争能力と体質の両方を考え、レースを使いたいと考える人は大多数だし、藤沢和雄・今のダノンキングリーを管理する萩原清さんも(本当の馬優先主義はこの方である)レースを使いたいと思っているだろう。