オールスターゲームファン投票

ファン投票とは縁遠い。子供の頃、
選ばれるのは巨人の選手と一握りの
超スーパースター。僕は巨人以外のファン
投票で選ばれる選手を超スーパースターと
認識していた。大洋の選手が選ばれる事は
ほぼない。だから監督推薦で選ばれる方が
価値があると刷り込まれている。そんな中
僕に超スーパースターと認められた大洋の
選手は、高木豊とカルロス・ポンセ。
高木豊が選ばれた時、それはそれは嬉し
かった。もちろん自分は投票していない。
無関心を装っていたから。
ポンセが88年に選ばれて以来、
誰も選ばれずに迎えた95年に事件だ。
横浜スタジアム開催を盛り上げ様と、
球団社長が先頭に立って、横浜選手への
投票を呼びかけ、6人も選出されて
しまった。横浜ファンの団結力を初めて
実感した反面、組織票と批判され、やはり
嫌な思い出となったファン投票。
もちろん僕もその組織の一員であった。
その事件がさらに横浜ファンを投票から
遠ざけてしまった。98年ですら1人も
選ばれず、2001年の石井琢朗までの空白。
2004年に日本球界に復帰した佐々木主浩。
2006年に最速男マーク・クルーン。
ネット投票の普及で、超スーパースター
というよりは話題性に投票の基準が移り、
横浜ファンも過去の呪縛から解かれた。
クルーン以降、仁志敏久、村田修一、
内川聖一、A.ラミレスと毎年の様に選出
され、2015年には梶谷隆幸、筒香嘉智、
山崎康晃の3人が選出された。これは
95年を除くと球団史上初。
この様にして、僕も投票が身近になった
のだが、僕はまだ呪縛中。今更に参加する
のは申し訳なく、ズルく思えてしまう。
そして筒香ファンファーレ、
ヤスアキジャンプがセ・リーグ、日本代表
と場を移して行くと、少し複雑。
なんと心が狭いことか。