狙われた東克樹

試合前から騒がれた記録は達成されない
のが世の常である。あと1勝やあと1本も
足踏みしかり。本人が意識をするのは
勿論だが、相手だって阻止しようと策を
講じる。だから東克樹の巨人4戦は、追う
毎に難易度は高くなり、プロ野球史上初
などと騒がれてしまっては、包囲網は
さらに厳しくなる。だから世の常なのだ。
巨人打線の講じた狙いチェンジアップ。
相手の最大の武器を封じる作戦だ。
最近の東克樹は立ち上がり、ストレート
の制球に苦労しているので、変化球に
頼らざるを得ない。そこを狙われた。
案の定、今日もストレートの球速、球威
ともに物足りない。初回チェンジアップ
を2安打されるが、スライダーに切り替え
難を逃れる。2回も初回同様に相手の拙攻
に救われる形。3回はマギー選手に
チェンジアップを打たれると、今度は
切り替えたスライダーで岡本選手に逆転
の2ランを浴びてしまう。並みの新人なら
ここまでで、同じ対戦相手に4勝する事の
難しさを思い知るのだが、東克樹は並み
ルーキーではなく、もはや並みの投手
でもない。4回からストレートを復活させ
マギー選手を3球のストレートで三振。
ここからは的を絞らせず、いつものコンビ
ネーションで幻惑する。5回アンラッキー
なピンチもマギー選手を今度はチェンジ
アップで併殺打。6回には、本塁打された
岡本選手に力勝負を挑み圧勝。中5日の
影響か、今日はここで力を使い果たした
様に見えた。6回102球6安打2失点。
相手が必死に策を講じても、攻略はさせ
なかった、この勝利は非常に凄い！
ルーキーが同一相手に4勝する難しさは
ここにあり、巨人戦は初というのも
頷ける。だからこそ最大限に凄い！
今日の102球降板は次の中5日を睨んで、
というよりも、今回が中5日である事への
配慮だと思うし、実際に疲労感があった。
だから次回登板は中5日なのか中6日
なのか分からない。中6日であれば、
再来週にまた巨人戦が巡ってくる。
5戦目はもっと厳しくなるに違いない。
だからラミレス監督も巨人戦だから東、
などと煽る様な発言は避けて、ローテ
だから、くらいにして欲しいのです。
東克樹の力はもう十分に知れ渡った。
東克樹のピッチングを観ていると、
ルーキーである事を忘れ、疲れている
だろう想像もしなくなってしまい、
巨人戦6戦6勝で14勝などと、多くを
望み過ぎている自分を戒める。。。
あと14イニングスで規定投球回数に到達
する。とにかくコレを投げ切って！