空気を変える男

チームの雰囲気、ベンチのムードは良い
悪くない、と選手は一様に答えるが、
崖っぷちに立たされ、プレッシャーから
チャンスで力む悪循環はないだろうか。
「ここで打たなければならない」
ではなく、打てる雰囲気を作り上げる。
それはファンの想いだったりもする。
そしてベンチから盛り上げる男、精神的
支えになる男、出てきたらヤルのでは、
と思わせ球場全体がワクワクする男。
そんな男が今のベイスターズには必要なの
ではないか。いるだけでも変えられる男。
それはもう、背番号55の男しかいない。
「G 後藤 武敏」
僕が見たファームでの姿は、言葉では
言い表せない。身体はボロボロだ。
「痛々しい」「見るのが辛い」違う。
あえて言葉を選ぶなら「美しい」だ。
彼のひたむきな姿を見て、何も感じない
選手はいないはずだ。後藤武敏の走る姿を
見たら、選手は全員、燃えるはずだ。
それでも元気に声を張り上げる男は、
必ずやチームを活性化させる。
最後に頼る男は「G 後藤 武敏」その男だ！