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2018/09/25 08:38
MVP宮崎敏郎
グラウンドでメラメラと燃立つ事はない。
冷静沈着という言葉は似合わないが、
宮崎敏郎の派手なガッポーズや、悔しさを
露わにした姿や、目立つ感情表現を試合中
見ることはほぼ無い。その笑顔を除いて。
情に厚く、チームメイト、友達想いの
落合打法で昭和の男漂う宮崎敏郎。愛称は
ハマのプーさん。
しかし、この男、かなり熱い。怪我人続出
のベイスターズにおいて、欠場は1試合。
踵を痛めたり、背中を痛めても、治療を
受けながら「明日も絶対に出る」と訴え
続ける。止めなければ休まない。しかも、
調子の波が少ない。ノーヒットの試合は
3試合連続が最長で4月から打率は3割を
割った事がない。月間打率も安定的。
3.4月.319
5月.314
6月.330
7月.284
8月.343
9月も24日まで.373とチームを牽引する。
打順が何番で起用されても順応する。
2番・82打数29安打.354
3番・77打数23安打.299
4番・17打数8安打.471
5番・339打数108安打.319
対戦チームとの相性なども関係ない。
広島戦.306
ヤクルト戦.310
巨人戦.343
中日戦.319
阪神戦.291と唯一3割を切るが安定的。
メッセンジャー投手を19打数0安打と
今シーズンは苦手にしている。他には
ブキャナン投手、吉見投手、野村投手等
まともなストレートの割合が少ない投手
を苦手にしている傾向がある。今日の相手
先発である中村投手とは通算13打数2安打
とやや打てていないが、ストレート割合が
50%近くの多彩な変化球はないスライダー
投手。苦手なタイプではなく、今日は
宮崎敏郎がリベンジすると予想出来る。
と、話は飛んでしまったが、
昨年は首位打者を獲得した宮崎敏郎の
昨季から今季の進化を見てみる。
打率.323→.326
本塁打15本→27本
長打率.479→.550
得点圏打率.291→.333
三振47→41
併殺打23→13
打率は変えずに長打力が増し本塁打は倍増
ペース。チャンスにもより強くなり、
少ない三振も更に減少。なんと言っても、
昨季はリーグワーストだった併殺打が
激減している。決して足が速くなった訳
ではない。併殺を気にすると消極的に
なったり、本来のバッティングを崩したり
するものだが、それもない。技術向上に
他ならない。弱点のない打者に進化。
新戦力の東克樹とN.ソトが投打の救世主
としてクローズアップされがちだが、
とにかく安定感抜群の宮崎敏郎を、チーム
の主役として讃えななければならない。
今季もベストナインは確実だが、ご褒美の
打撃タイトルも獲得して欲しい。しかし、
2年連続の首位打者は絶望的。狙えるのは
最多安打のタイトルだ。トップの174本
ビシエド選手とは6本差の一騎打ち状態。
残り試合数は5試合多い。互角の勝負だ。
本人は意識しないと言うだろうし、尻を
叩く伴侶もいない。万が一順位が早目に
決まったとしても、試合には最終戦まで
出場し続ける事になるだろうし、CSの
行方も宮崎敏郎の出塁が左右する。
結果どうであれ僕のMVPは宮崎敏郎だ!
おそらく異論はないだろう。