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2018/11/02 08:14
嫌な犠打
日本シリーズ第5戦、両チーム合わせて
5つの送りバントが成功した。失敗は0。
かなり難しい場面もあり、普段はあまり
やらない選手もあり、流石と感心したの
だが、実はこの5つのバントが得点に結び
ついたのは1度だけ。結局は本塁打が試合
の流れを左右し、それを決した。一見する
と、犠打の重要性が薄れそうな気がした。
しかし、よくよく考えると、犠打で多く、
得点圏のチャンスを作る事により、相手へ
プレッシャーをかけ続け、それにより、
継投を早めるという采配に繋がっている。
投手にとっては肉体的消耗も精神的消耗も
得点圏にランナーがいるか否かによって
変わってくる。昨日のカープは継投を、
ワンテンポずつ早めた事により、回跨ぎの
投手が被弾している。結果論かもしれない
が、ソフトバンクのバントが1つでも失敗
していれば、広島の継投策は変わって、
余裕のあるものになり、被弾は防げたかも
しれないと思うのだ。送りバントはそれが
直接得点に繋がったか否かだけではなく、
ボディーブローの如く、有効打になって
いる事を再認識させられた。10回表に、
新井さんの代打で、プレッシャー半端ない
中で、きっちり送りバントを決めた曽根
選手と、10回裏にサヨナラ弾の柳田選手、
新聞の面では雲泥の差であろう。しかし、
選手それぞれのチーム内での役割を果た
したという面では、変わりないのだ。
個々がそれぞれの役割を、ここぞの場面
でこなすチームがやはり強いチームやん。
テレビ中継で何度も紹介される、内川選手
の短期決戦の心構えとしての言葉、
「どれだけ打ったではなく、どこで打つか」
また、そーやって嫌な記憶を思い出させる。
大分で育って横浜で大きくなった貴方が、
福岡で大黒柱になられて嬉しゅうござい。