続・エース三浦大輔

番長を凄いピッチャーと思う事は数少ない。
二桁勝利も2年連続が最高。開幕戦も含め、
ここぞの試合ではなかなか勝てない。でも
三浦大輔は21世紀ベイスターズにおいて、
唯一のエースだ。他のチームなら200勝。
その様な理由ではない。488試合に先発し、
完投数は78。勝利数より完投数が上回る年
もある。先発した試合は三浦大輔に託され
た試合だった。投げる姿が、試合に臨む姿
が、三浦大輔のエースたる所以だ。そして
何より引退試合。あの舞台はエースにしか
与えられないマウンドであり、ハマスタの
時間よ止まれ。僕はその試合をいつもの
ライトスタンドではなく、バックネット裏
から観戦した。とにかく目に頭に心にその
最後の勇姿を焼き付け刻み込みたい一心だ。
引退試合のスケールこそが足跡を物語る。
真のエースはまだ、三浦大輔以降誕生して
いない。今のベイスターズ投手陣は精神的
にも柱を失っている。そして来シーズンは
コーチとして柱が戻される。使命はひとつ。
エースのバトンを譲り渡す為に。続く・・・