ドラフト1位・上茶谷大河

あまり触れたくないタイプの投手だ。
エリートなら放っておけば良いのだが、
意外とそうでもない。それでいてフォーム
がキレイ。いや、キレイ過ぎる。まずは
とにかく打たれて欲しい。出来れば順調に
開幕ローテ入りし、ひとつあっさり勝って
から、プロで通用する自信を付けた上で、
洗礼を受けて欲しい。通用する部分と、
現状では通用しない部分を明確にしたい。
僕の印象は、器用さを兼ね備えた速球派。
ただ、キレイ過ぎて怖さがなく、打者を
圧迫出来ないと思う。そして頭脳的な投球
も出来るし、度胸もあるので、目指すは、
速球型技巧派投手。イメージは大瀬良大地。
速球を武器に二桁勝利し新人王を獲得する
も、2年目以降は壁に阻まれる。そして、
4年目に再び二桁勝利で5年目に大ブレイク。
何が変えたのか。タメ、2段モーションだ。
上茶谷大河を大瀬良大地に重ねている僕は、
2段モーションの上茶谷大河を妄想する。
そういうことだ。望めばすぐに完成する。
僕はこの試行錯誤を1年で、2年目に完成形
を期待し、それが可能な技術を持った投手
だと思っている。クレバーで器用な速球派
なんて、そんなにいるもんじゃない。
夏まで2勝。夏から5勝。2年目13勝。
僕が期待するのは新人王ではない。本人も
口にする沢村賞。ではまずは打たれなさい。