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2019/01/17 06:11
球数制限
高校野球の球数制限案について権藤さんが
「私はどうかと思う。大会はせいぜい1週間や10日。そこでつぶれるような選手はプロにはなれないよ」と発言している。初めて
聞いた考えではないが、投手の酷使を嫌う
イメージが強く、投手を守り続けた功績も
称えられ殿堂入りした折に聞くと、違和感
があるかもしれない。しかし元々ここぞと
いう時には、一番信頼の置ける投手を起用
するのが権藤流だ。98年もシーズン中は、
中継ぎローテを確立したが、日本シリーズ
では、左右のエースを中4日で投入して、
第7戦には中3日で野村弘樹が待機していた。
無理はさせないが無理も出来なければなら
ないのだ。それがプロの投手だと言うこと。
並ぶようにして、筒香嘉智の子供を守ろう
という提言がなされた記事がある。ずっと
言い続けている事だが、その発信力は大だ。
では、両者の意見は異論なのか。ちょうど
滝沢賢治とマーク・ジョンソンの激論をば
思い出す。若いうちに鍛えるという厳しさ
を求める賢治と、それは訓練だと、楽しさ
がなければ成長しないと反発するマーク。
言い換えれば、短所を直す、長所を伸ばす。
彼らは融合して伏見工業ラグビー部は強く
なった。僕はどちらかと言えば賢治派。
潰れない体力こそが局面での強さだと思う。
しかし、筒香嘉智の提言は絶対的に正しい。
両者に共通するのは、選手の立場に立って
いるという点。そして自主性を重んじると
いう点だ。筒香嘉智も厳しい練習をしなく
て良いとは言っていない。やらされるな、
無理矢理押し付けるなという事で、厳しい
練習をしなくてプロになれるはずがない。
投手に限れば、投げたい時に投げれない、
コレが最大の不幸であり、避けなければ
ならない。だから酷使しないなのか、鍛錬
するのかは、両極ではない。怪我をすれば
投げれないが、1週間に1度限定では、その
チャンスも逃すのだ。筒香嘉智が一番に
問題視しているのは、指導法と指導力だ。
その点において、権藤さんは超一流だ。
だからこその殿堂入りは、筒香嘉智の考え
に一致する。つまり両者は対極していない。
納得だ。あぁスッキリした。