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2019/02/11 00:19

拝啓、須田幸太様

先日、日比野恭三さんが書かれた須田幸太
さんのコラムを読んだ。ベイスターズから
戦力外通告を受け、今季から社会人リーグ
でプレーする道を選んだ現在と、戦力外に
至る不振の原因を追ったインタビュー記事
だが、コレについて触れるべきかどうかを
僕は悩んでいる。人々の、特にはファンの
心を打つ内容であり、涙した一人ではある
のだが、心にモヤモヤが残っている。でも
そのモヤモヤは心にしまって解放するもの
でない様な気がするのと、書き留めて置か
なければ、という思いが交錯しているから。
簡単に言うと、9月末の寒いナイターで、
それまで60試合以上に登板していた彼は、
自分の身体の悲鳴に、耳を傾けずに投げ
続け怪我を負い、完治しないままにCSにも
登板を果たし、我々に感動を与えてくれた
がしかし、その代償は大きく、今もソレと
戦っている。CSに出場する事が目標であり、
無理をした事に一切の後悔はないらしいが、
僕はこの事実に感動するだけで良いのか、
という想いが浮かんでしまった。美談とし
てだけに捉えて良いのかと。そこに日本人
特有の侍魂みたいなものがあるのだとする
ならば、他国の選手にはクレイジーかも。
選手生命を犠牲にするかもしれない状況に
おいて、意志を貫くことは本人が決める
べき事に異論はない。しかし須田幸太さん
もまた、そうした日本社会で生きて来た、
教育や道徳観故の行動だったのではないか。
筒香嘉智が唱える野球界に対する警笛と、
結び付ける事は、乱暴ではない気が僕には
するのだがどうだろうか。今止めたら後悔
する。ここでやらなきゃいつやるのか。
この時の為に努力して来た。だから続ける。
野球だけでなく、駅伝などでも議論される
問題だ。球数制限、指導者責任。その都度
話題になっては結論はおざなりになって、
薄くなって、また同じ議論を繰り返す。
勿論に正解のある話ではないが、選手を
守る、特に青少年を守る為の仕組み作りは
やはり必要だと思う。例えば、野球とは、
ルール上、1人の投手が100球以上投げては
いけないスポーツである。長距離走では、
審判団が続行の可否を判断する権利を有す。
など、明らかにスポーツが変わるであろう
ルールでさえも、設けなければならない、
と僕は思う。根性論は必要だ。どちらかと
言うと、僕もそっちの体育会系の人間だ。
スポーツから学んだこと、仲間との絆は、
僕の大切な財産だ。ソレは間違いない。
それでもやはり、止めなければならない。
須田幸太さんに話を戻せば、彼は自分が
無責任であると言った。ファンは異論を
唱えるが、やはり無責任なのだと思う。
その怪我が原因で不振にあえいだ2年間、
須田幸太の穴は埋まらなかったのだから。
チームトレーナーにもまた、情を押し殺す
役割りがあったのではないだろうか。
冷徹かもしれない、だから書く事を迷った
が書いてしまった。僕は筒香嘉智の提言に
対し、野球界の重鎮と呼ばれる方々の反応
が薄い事に憤りを感じている。コレもまた
様々な意見があり、正解はないだろう。
しかし議論の活性化は、最善の選択を生む
上では必要不可欠だ。僕自身の中にも異論
はある。だから須田幸太に心を動かされ、
彼の投球に涙したのだ。ベイスターズ初の
CS出場は須田幸太なしには成し得なかった。
それは間違いない。僕はベイスターズに
捧げた貴方の決断が正解だったのかは分か
らない。ただ僕は貴方の闘志を忘れない。
JFEでの復活を心から願っています。
ありがとう、ごめんなさい、須田幸太様。

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  • ベイスター

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  • ノクチさん

    私は古い人間なのかもしれない。
    須田が頑張り抜いて投げ抜いた2016年が忘れられないし、その後穴を埋めれなかったとしても無責任とは思えない。
    ただFULLさんのある意味勇気あるコメントは大事だと思う。
    皆が目を背けてきた問題だから。

    感覚の話かもしれないが、私は選手自身は根性論でもいいと思うし、ある意味そうでないといけないと思う。
    ただし、監督、コーチやNPBや高野連などの組織こそがもっと考え、もっと変えていかなくてはいけないのだとも思う。
    俺が現役の時には、、というのはもうやめなきゃね。

    2019/02/16 17:46 ブロック

  • ノクチさんがいいね!と言っています。

    2019/02/16 17:38 ブロック