帰りを待つ〜まだ見ぬ左腕王国〜

その王国が横浜に在ると言われているが、
未だにその存在は確認されてはいない。
虚像なのか空想なのか幻か。僕の理想郷は
左腕が先発と中継ぎに3人ずつ。よって、
4人の先発左腕の内1人の配置転換を目論ん
でいたわけだ。E.エスコバーと砂田毅樹に
加える1人の心配はしていなかった。その
石田健大がローテ入りしても、中後悠平が
バラついても、古村徹がスターになれなく
とも、僕には頼もしい切り札があるから。
仏頂面で不器用な男の代表タナケン。その
田中健二朗も静岡凱旋は出来ず目処もない。
3人ずつの左腕王国形成には、まだ時間が
かかりそうだ。そして誰もが案じるのが、
E.エスコバーと砂田毅樹の登板数。2人の
負担を軽減したいが為の中継ぎ左腕3人制。
やはり贅沢な望みだったのか。僕は必ずや
威勢の良いタナケンが復活すると信じる。
ずっと気になっている。2017年CS優勝時
に笑顔のないタナケンが。不完全燃焼の
田中健二朗に笑顔は一切なかった。後の
日本シリーズは苦々しい思いしかない。
このままでは終われない。悔いがあるのだ。
帰りを待つ。