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2019/04/02 07:54
代打の切り札
ベイスターズにおいて、代打の切り札的
存在は、ゴメスとゾノ以来、誕生しては
いない。2014年はチーム打率を上回る
.269の代打率を誇り、8月以降は3割超
という驚異的な数字を叩き出したが、
2015年はゴメスとゾノが揃って不調で、
リーグワーストの代打率。翌年は2人の
復調でリーグベスト。2017年にはゾノ、
2018年にはゴメスが引退。2年連続の
リーグワースト。この様に代打成績は、
ゴメスとゾノに左右される状況が続いた。
特に2017年は.156でトップの広島とは、
1割以上の差で選手層の薄さを実感した。
2014年.269で8月以降は3割超
2015年.206でリーグワースト
2016年.248でリーグトップ
2017年.156でリーグワースト
2018年.221でリーグワースト
そして迎えた2019年、ゴメスの引退後、
切り札の誕生が急務の中、右は中井大介
を獲得し、中川大志も控え、細川成也の
成長が待たれる。左は楠本泰史と佐野恵太
が、オープン戦で結果を残し、選手層は
厚みを増した。そして楠本泰史は、開幕
スタメンを手に入れた。開幕して3試合、
右の代打がチャンスで登場する場面は、
まだないが、左の佐野恵太はサヨナラ打を
含む3打点。早くも「代打の切り札」と
活字が紙面を賑わす。もちろん望ましい。
しかし佐野恵太は、その称号を喜び、満足
し、甘んじてはならない。言うまでもなく、
そんな事はないはずだ。僕は、佐野恵太を
「代打の切り札」とは絶対に呼ばない。
2年連続でワーストの代打成績改善は、
チームとしては求められる。状況的には、
佐野恵太に求められる。しかし本人だけは
レギュラーの座を狙い「代打の切り札」は
通過点にしなければならない。このまま
好調を維持すれば、必ずスタメンの機会は
訪れる。交流戦に入れば間違いなく先発。
そして結果を残し、スタメンに欠かせない
アピールをする事を目的とすべきだろう。
チーム事情や守備の問題から、それでも
代打としての役割に徹するかもしれない。
それでもその座を居心地の良いイスにして
はならないのだ。筒香嘉智の夢を追う背中
を押す存在になってこそ、空いたイスに
座る権利を得る。空くのを待っている
だけではなく、常に狙っていなければ、
椅子取りゲームには絶対に勝てはしない。
とは言え頼もしいし、観衆はその登場を
待ち侘びるだろう。僕もその一人だ。
しかし僕は佐野恵太を「代打の切り札」
とは絶対に呼ばない。虎視眈眈と狙うべし。