楠本泰史と佐野恵太の起用法は

ベイスターズで今季ブレイク中の2人は、
楠本泰史と佐野恵太。オープン戦では、
首位打者になった楠本泰史は、開幕から
スタメン出場し、5打席連続出塁。同じく
オープン戦好調の佐野恵太も、好機の代打
で4打席連続の計8打点。DeNAとしては
初、本拠地での開幕戦勝利に貢献した2人
だが、昨年は苦しい春を過ごしていた。
開幕一軍を果たすも、開幕から13打数連続
安打なし。打率.000から解放され、2人共
0以外の数字が点灯したのは、6月初旬の
交流戦。佐野恵太は6月1日、楠本泰史は
6月3日。2人共スタメン出場し、やっと
2018年の初安打を記録する。佐野恵太は
2018年15打席目にしてプロ初本塁打。
楠本泰史は21打席目にしてプロ初安打。
2人は苦しんでいた。打率.000の選手が
打席に立つとヤジも少なくない。まして
スタメン出場となれば、その起用に疑問
の声が聞こえてくる。そんな苦しい春を
過ごした2人は今年、春を謳歌している。
しかし当然に、楠本泰史は徹底マークの
洗礼を受け始めている。今後の起用法が
注目されるが、打順を下げてでも起用を
続けて欲しいと思う。選球眼が良く、
変化球への対応が優れているので、そう
時間が掛からずに乗り越えると思う。
佐野恵太は、ラミレス監督も言うように、
2通りの起用法がある。代打の切り札と
して、このまま起用を続けるか。守備は
少し黙認して、スタメン起用をするか。
僕は小さな声で「代打で」と言いたい。
本人はレギュラーを目指して鍛錬をして
いるのだから、打てない時には「何で
スタメンで使うんだ」と言われ、代打で
結果を残しても「代打で使え」と言われ
たのではいたたまれない。チーム状況を
考えれば、チャンスでの代打起用が望ま
しいと思う。しかし本人が代打で満足を
するはずもない。大卒3年目の選手が、
その様な考えでは、寧ろ先の成長はない。
勿論に、怪我人が出たり、交流戦では
スタメン出場の機会はあるだろうが、
とにかく代打にやり甲斐を感じている
はずなので、まずはその道を極めては
欲しいと思う。野望は絶対に捨てずにだ。
代打で4打席連続安打。新記録まではあと
4打席。どうせなら、やってしまえと。
だから小さな声で「代打佐野」と呟き、
「スタメン佐野」を心の奥底にしまい、
コールされた時は、声を張り上げる。