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2019/04/20 20:33
京山将弥が為のオープナー制
京山将弥は昨季先発し、打者20〜24人を
80〜100球で降板する事が多かった。
イニングにして6回途中。6回の壁に幾度も
跳ね返された。しかしそれはイニングの壁
ではない。球数もあるだろうが、一番は
3巡目の上位打線。ソレが20〜24人目の
打者なのだ。球威が落ちる事と、相手打者
の慣れ、によってピンチを招くのだ。
コレは何も京山将弥に限った事ではない。
全ての先発投手がこの課題に取り組んで
いる。一流投手は打席毎に攻め方を変え、
配球パターンを変えて工夫しているのだ。
つまりは引き出しを多く有しているか
どうかが、同じ打者の目先を変えるキー
となるのだ。簡単に言えば、前半は直球
主体で、後半は変化球主体の様な工夫だ。
そして入り方を変えたり、勝負球を変え、
配球パターンの工夫で打者を翻弄する。
または変化球の種類を変えたり、つまり
この例えが多ければ多いほど一流なのだ。
その日の調子によってもスタイルを変え、
相手打者によってギアチェンジしたりも
する。長いイニングを投げるとは、ただ
スタミナだけの問題ではないのだ。
京山将弥のような引き出しの少ない若手
にとって、初回から全力で隠し事なしで、
勝負せざるを得ない投手にとっては、
3回り目というのは大きな壁なのだ。
そして5回や6回途中で先発が降板し、
ブルペン勝負をするには少し早く、4.5人
のリリーバーが必要になる。理想的は
7回や8回からの勝ちパターン投入なのだ。
ここから本題。京山将弥から直接に勝利の
方程式に繋ごうというのが、ベイスターズ
において明日行われるオープナー制なのだ。
現状では8回のセットアッパーすら不安。
京山将弥が8回まで少なくとも7回までは
投げてくれという望みを実現するには、
1回り目のクリーンナップを避けた、3回
から登板する、という戦略が考案された。
ソレがオープナー制だ。京山将弥の様な
4〜6イニングで捕まり易い若手投手中心
でローテーションを組むチームによって
多く採用される。この戦略が日本に上陸
元年である今季、ついにラミレス監督が
導入する。先発投手は国吉佑樹。当然に
予告先発の発表だけで、2番手の投手は
発表されてはいない。だから想像でしか
ないのだが、2番手というより、3回頭
から京山将弥。5イニングを投げ切れば
もう7回終了。打者2巡で終える計算で、
上手くいけば8回は下位打線という公算。
まぁ狙いは狙いだが、コレが京山将弥を
敢えて先発させない理由で、井納翔一を
中5日にしてまでも、オープナー制をば
日曜日にもってきて、ブルペンデーを
可能にした。とここまで考えて思った
のだが、カープは先発投手の左右での
先発オーダーが結構に違う。であれば
2番手に京山将弥と見せかけて、左腕の
砂田毅樹を挟んだら、相手は嫌がるだ
ろう。本来は左右を並べた方が効果的。
今回は、京山将弥が為の戦略だと思う。
国吉佑樹には何も残らない。勝利投手
の権利はもちろん、ホールドさえ記録
されない。逆に京山将弥には5イニング
を投げなくとも、勝利投手の可能性が
ある。つまり、京山将弥に対する期待と、
期待と期待を込めて、奮起を促す戦略だ。