嶺井博希こそが意外性

10連敗中にも関わらず、3試合ぶりに
スタメン出場すると、なんと嶺井劇場。
初回は年1の送球で坂本選手の盗塁を阻止
し、ストレートの走らない上茶谷大河を、
アウトコース中心で、いつもの強気な
カラーを消した配球にて、丁寧なリード。
初回の盗塁阻止で流れを寄せたかに思え
たが、次の攻撃では最低でも9番まで回す
役割をこなせずに併殺打。流れはチャラ。
ところが4回の二死走者なしの場面では、
しっかり汚名返上の安打を放ち、5回の
攻撃に繋げてみせた。リード面では、
2回り目から変化球中心に切り替えて、
的を絞らせず。しかしコレが裏目に出て
5回に連続四球から逆転を許してしまう。
強気のインコース攻めが少ない分、外を
見切られてしまう。やはり嶺井博希には
大胆さが似合う。しかしまたもやすぐに
取り返してみせた。粘ってまさかまさか
のタイムリー。1点差に詰め寄り流れは
互角になった。国吉佑樹のリードは、
圧巻のコンビネーションだった。変化球
とストレートが打者の裏を取り続けた。
そしてまたもや大仕事。大和の同点適時打
を呼び込む送りバント。初球というのが
最高だ。試合の流れを嶺井博希が左右させ
た様な試合だった。僕はベイスターズの
捕手陣において、最も強気なリードをする
と思っている。だから大怪我を負う事も
あるし、偶に大きなポカもする。だが、
この試合で嶺井博希の気持ちの強さを
感じた。嶺井博希には、下を向かずに、
やり返す力がある。そう感じた。チーム
が苦境に立たされた時に、必ずやまた
嶺井博希のハートに頼る事になるだろう。