770件のひとこと日記があります。
2019/05/25 07:56
カッコ悪さこそがベイスターズ
言葉にすることが難しいのだが、やはり
書いておかなければならないと思う。
筒香嘉智の背負う役割であったり責任を
考えれば、とても彼を責めることは出来
ないし、彼を罵る者や物を見聞きすると
「さっさと屑となり消え失せろ!」と
思うのだが、やはり僕も「物足りなさ」
を感じることは否定出来ない。まず、
彼の夢について言っておく。これだけは
絶対だ。「メジャーなんか無理だ!」
という奴がいる。「行かないで欲しい」
という 願望ならばまだしも、彼の抱く
その「夢」を否定する権利など誰にも
ないのだ。だから、筒香嘉智のMLBへの
移籍について、罵る者は人として屑だ。
行くか行かないか、行けるか行けないか
ソレは筒香嘉智が自身で決める事であり、
その受け入れ先があるかどうかは、彼の
実力や成績が定めるものであり、彼の
夢が叶うかどうかは、自身の鍛錬の結果
と賜物でしかない。他人が他人の夢に
対して、否定する権利など絶対にない。
「物足りなさ」について書く。昨日の
筒香嘉智は4打数2安打1本塁打2打点と
数字だけを見れば、文句など出ないの
だが、言葉にならないモヤモヤが残る。
得点圏で云々の話なのだが、2安打は共に
ランナー1塁の場面で、2三振は得点圏。
今年の課題は得点圏打率。現在.222。
コレだけで筒香嘉智に対する不満は理解
出来るし、僕の「物足りなさ」もココだ。
しかし僕は、言葉にしてはならないと
思っている。筒香嘉智の重荷を考えれば
「してはならない」と思うのだ。だから
高額な年俸なのだと言われれば、反論は
出来ない。だから言葉にするのが難しい。
ここで打ってくれ、という期待に応える
のが4番だと思う。だから不満は当然だ。
しかし僕はその不満分子を否定したい。
昨日の第4打席を観て心を動かされた。
筒香嘉智は、打たなければならない。
だからバットを振る。ツーストライクと
追い込まれてから、2連続三振中の彼が
またソレを恐れたらバットは振れない。
低めのボール球にも、速いストレートに
対応するには手が出てしまう。しかし
そこから、僕は筒香嘉智の必死さをみた。
筒香嘉智のバットが動き、投球の軌道を
見た時、僕は三振だと思った。だから
ボールが前に飛んだ時に目を疑った。
そこには体勢を崩し必死に喰らいつく、
筒香嘉智がいる。一塁へ全力疾走をする
筒香嘉智がいる。チームを誰よりも想う
必死さに心を動かされた。そこには、
格好悪い筒香嘉智がいる。華麗ではない。
桑原将志なんてもっと格好悪い。ミスを
取り戻そうとあがいていた。情けない。
本人が一番に情けないだろう。しかし、
その「あがき、もがき」こそが必死さの
表現であり、明日への希望を感じる。
筒香嘉智と桑原将志の格好悪さこそ、
僕が好きなベイスターズの象徴だ。
だから僕は「物足りなさ」を忘れた。
負けた。確かに負けた。いい試合だった
かは、負けたのだから、そうではない。
しかし、観戦して心が熱くなる試合。
だから今日もハマスタへ行って来ます。