戸柱恭孝よ！泣いてしまえ！

多分、コレは想像でしかないが、昨日、
伊藤光にアクシデントがなければ、今日、
2軍に降格するのは、楠本泰史ではなく、
戸柱恭孝だったのではないか。そうでは
なくとも、やっと巡って来たチャンスに
戸柱恭孝の眼はどんどんと小さくなって
いく。パスボール、捕球ミス、得点圏で
凡退。3ボールから打ち損じ。その内容が
あまりにも悪すぎた。あの瞬間までは。
初球ストレートを狙いすまし振り抜いた。
打った瞬間、僕は涙が溢れた。泣いたの
は、山本祐大の初ホームランで隣の女性
から貰って以来かな。本当に戸柱恭孝の
今シーズンは、今日で終わってしまう
のではないかとそう思っていた。そして
戸柱恭孝の輝いていた頃を回顧していた。
だから強く強く願っていた。打て！戸柱！
涙の山下幸輝サヨナラタイムリーを、
自分の事の様に涙した戸柱恭孝。その日
の試合後、自身はファーム行きの通達を
受ける。山下幸輝と同じ悔しさを抱き、
同じ様な立場で、今日、戸柱恭孝は先発
マスクを被り不甲斐ないプレーを続けた。
最後の打席のつもりだったかもしれない。
自分の為に泣いてもいいんじゃないかな。