スマートフォン版へ

マイページ

770件のひとこと日記があります。

<< J.ロペス... ひとこと日記一覧 打ちまくれ!... >>

2019/07/21 10:08

石田健大

石田健大は中継ぎの経験を生かした。
と言うが、そんな簡単な話ではない。
昨季も先発から中継ぎ転向し、先発に
再転向しているが、この時に中継ぎの
経験は生かされていない。結局は中途
半端な状態でシーズンを終えた。短い
イニングでは腕が振れ、直球のキレは
増すが、先発をすると別の物足りない
投球をしてしまう。それが昨季だった。
だから今回こそ同じ失敗をしない事を
願っていた。しっかりとした投げ込みが
出来ているわけもないので、腹をくくり
行けるとこまで飛ばすしかないのだ。
試合前の投球練習に注目したが、直球が
ワンバウンドすると、次は高めに抜けた。
一抹どころかヤバいという思いしかない。
しかし石田健大はそれで覚悟を決めたの
だろう。変化球はキレキレだ。直球は
抜けようが何しようが、変化球で整えて、
直球は思いっきり投げ込むしかない。
そうでなければ変化球も生きてこない。
これが経験値というものだろう。思惑通り
高め力のある真っ直ぐはバットの空を切り、
多めの変化球も絞らせない。投球練習の
僅かな合間に、バッテリーの意思は統一を
された。初回は三者凡退。決して省エネの
為に変化球を多くしたのではない。今日の
状態で抑える配球が施された。やがてその
ストレートも制球を定めた。後は行ける所
まで行くしかない。平田選手にストレート
を痛打されても萎縮する事はなかった。
かつての石田健大はもういない。自信は
回復し、中継ぎの経験と思いを胸に進化
した石田健大だ。次は100球をメドにだが、
スタイルは絶対に変えないで欲しい。
エース今永昇太を救うのは石田健大だ。
僕は石田健大のユニフォームを久々に
着て、久々に堂々と帰路に着いた。
本当に久々の感覚で嬉しかった。

お気に入り一括登録
  • スタイル

いいね! ファイト!