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2019/08/27 22:12

上茶谷大河の126球

後悔ばかりの不甲斐ない投球。託された
初戦。悪コンディション。襲う疲労感。
崖っぷちで逃げ場を失った時に発揮する
未知の力が、ポテンシャルを広げてゆく。
6回を投げ終え、ベンチに座る上茶谷大河
の表情には、後悔、疲労、自責の念、怒り。
しかし今日、僕が感じたのは、ルーキー
らしからぬ、スマートさからの脱却だ。
これまでの上茶谷大河には美しさしか
感じなかった。抑える時はもちろんだが、
打たれる時もパッと散る。ネチネチと粘る
打者にはムキになって対抗はしない。
好調時は抜群の制球力も、打たれ始めたら
止まらない。ストライクを集め過ぎる。
僕の言う美しさとは嫌味でしかない。
言い換えれば泥で臭くしてやりたい位だ。
判定への不満を表す。打たれて膝をつく。
いつからか、僕はJリーグ全盛期の頃から
だと思っているが、敗者が映りを気にする。
ミスをした後のアクションすら考える選手
も沢山いた。僕もやっていた事がある。
ミスをしてはにかみ、パッと手を掲げる。
酷く怒られた。ソレとは全く次元が違うの
だが、上茶谷大河に我武者羅さが欲しいと
思っていた。今日は勝ち越しホームランを
打たれた瞬間に膝をつきかけたが、すぐに
背筋を伸ばした。試合途中で勝利の女神へ
背を向ける事は絶対にやってはならない。
カメラ映りではなく、チームの眼と心を
気にするべきなのだ。まだ平気でしょと。
話は逸れまくったが今日、上茶谷大河は、
長いプロ野球選手生活において、大切な
「気持ち」を、手に入れたのではない
だろうか。勝ち星を得る事よりも、チーム
が勝つ事の大切さを偽りなく感じたと
思う。しかもQSは達成しているのだし。
反省する事と共に今日の感性を大切に。
またひとつ、勝てる投手への階段を登る。
試合中のフォーム修正しかり、プロ野球
選手としての工夫が、選手生命を長くする。
今までの上茶谷大河に凄みを感じた事は
ないが、今日のマウンドに初めてエース
の素質を感じた。それにしてもタフな男。

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  • トライ

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  • Full timeさん

    僕がタフだと思うのは、
    年間を通してバテていない点です。
    1年間ローテを守りそうですもん。
    二桁と同等の価値がありますよ。

    2019/08/28 16:33 ブロック

  • ふぅちゃんさんがいいね!と言っています。

    2019/08/28 13:14 ブロック

  • ふぅちゃんさん

    タフでしたね。よく我慢しました。ラミ監督もですが(笑)。打たれ強いのは頼もしいです。

    2019/08/28 13:14 ブロック