競輪
174件のひとこと日記があります。
2018/08/10 15:06
毛色が決まる仕組み
先日のシルク一次募集確定で、新たに出資が決まった３頭についていろいろと分析している中、メジロアリスの１７の血統表を見ていて一つ気になることが。
メジロアリスの毛色は鹿毛ですが、その父アドマイヤコジーン、母メジロシルビアは共に芦毛。
その前の世代を見ても芦毛、栗毛、芦毛、黒鹿毛と３世代遡らないと鹿毛はでてきません。
（ちなみにメジロアリスの１７も鹿毛）
父と母とは全く異なる毛色が生まれたという話はよくありますが、なんでだろう？と思い調べてみました。
※ 以下毛色決定の仕組みに関しては諸説あるようなので保証はできません。そのつもりでご覧ください
ざっくり言うと、競走馬の毛色を決める遺伝子は４種類で母父から各１つずつ受け継ぎ、計８個の遺伝子の組みわせで毛色がきまります。
仔には自分のもつ８個の遺伝子から、各種類１つずつどちらかが遺伝するという感じ。
なかなか面白い仕組みですね〜。
次は具体的に毛色が決まる遺伝子の組み合わせですが、遺伝子には優劣関係があり順番的には以下の通り。
�� 白毛
�� 芦毛
�� 栗毛
�� 鹿毛
�� 青鹿毛
�� 青毛
細かいことを書くと長くなるので、要約すると順番が上の特徴を持つ遺伝子が下の遺伝子の働きを抑えるようです。
これで納得。
メジロアリスの場合、母父共に片方だけ芦毛の遺伝子を持っていて、双方から芦毛ではない方の遺伝子を受け継いだため、芦毛の遺伝子で抑えられていた鹿毛の遺伝子の色が現れたということですね。
しかし、この順位を見ていてまた疑問点が。。
白毛の遺伝子は優劣度的には最優位。
でも白毛の馬は圧倒的に少ないんですよね。２番目の芦毛も比較的少ない。
優位な遺伝子のほうが数が少ないってどういうことなんだろう。
しかし、よくよく考えてみると、白毛の馬の仔には全ての毛色が遺伝する可能性がありますが、逆に他の毛色の両親から白毛の仔が生まれることは理論上あり得ませんので、優先度が高いからといって必ずしも数が多くなるわけではなさそうです。
では、白毛の馬の一番最初はどうやって生まれるのかというと、突然変異ぽいですね。
シルクに毎年人気の産駒を提供してくれる白毛のユキチャンですが。
その血統を見ていくと、母シラユキヒメは白毛ですが、その両親は青鹿毛、鹿毛で毛色の決定ロジックに従うと白毛が生まれるはずはありません。
だから白毛の馬は希少なんですね。
さて、ここでもしものお話。
もしもサンデーサイレンスが白毛だったら。
白毛の遺伝子は最優先なので、仔の１／２は白毛確定。さらに白毛に生まれた仔の１／２がまた白毛に。
ピーク時には年５００頭を超える産駒が出走していましたので、２００頭近い白毛馬が出走することに!?
サンデーサイレンスのクロスも考えられるこれからの世代になると、相手に関係なく１００％白毛の仔を生む毛色遺伝力最強馬が出現する可能性もでてきます。
もしサンデーサイレンスが白毛だったら、日本競馬界の毛色分布をあっという間に塗り替えていたでしょう。
白毛だらけのダービーなんてのもあり得ない話ではないです。恐ろしいですね。。。
いつか白毛の大種牡馬が現れる日が来るのか。
もし現れたらとんでもないことになりそうです(笑)
以上、気になったので調べてみた毛色の話でした。
※余談ですが、白毛を１００％生む遺伝子の組み合わせだと健康的な問題が発生するという研究結果もあるらしいので、真偽のほどは定かではないですが高額の競走馬では両親ともに白毛の組み合わせは怖くてできなそうです
- メジロアリス
- ユキチャン
- ロジック
- サンデーサイレンス
- ピーク
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セキゴンさんがいいね！と言っています。
2018/08/10 17:41
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ぎむさん
オルヘさん、かぎしっぽさんコメントありがとうございます。
調べてみたら結構面白かったので日記に残してみました。
ちょっと長くなってしまいましたが、読んで頂きありがとうございます。
マルゼンスキーは鹿毛なので、持ってる遺伝子によっては相手が白毛や芦毛じゃない限り鹿毛(or黒鹿毛)になるというのはあり得そうですね。2018/08/10 16:28
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かぎしっぽさん
毛色の遺伝は面白いですよね。
確かマルゼンスキーは鹿毛しか生まれないとかあったような気がしたのを思い出しました。（間違ってたらごめんなさい・・・）2018/08/10 15:49
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かぎしっぽさんがファイト！と言っています。
2018/08/10 15:48
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かぎしっぽさんがいいね！と言っています。
2018/08/10 15:47
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オルへさんがいいね！と言っています。
2018/08/10 15:40
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オルへさん
芦毛の優先というのは
もともと芦毛馬にも鹿毛や栗毛の遺伝子を持ってるんですね
芦毛馬は皆[G]の遺伝子を持ってます(Gの詳しい名前は忘れた)
例としてゴールドシップはもともと栗毛の遺伝子なんですね
ただ母のポイントフラッグから[G]を引き継いだため芦毛馬となります(だから幼い頃は栗毛にみえる)
[G]を引き継ぐかは確率なので父と母ともに芦毛でも
父と母両方から[G]を引き継がなければ芦毛にはならないということになります
そのため父と母どちらかが芦毛でない限り芦毛馬は産まれることはありません
どんな遺伝子を持っても[G]があればそちらが優先されるのでそういう意味での優先って事です2018/08/10 15:40
