キセキの大逃げ（2020年JC）

一昨日のジャパンカップは競馬史上に残りうる名勝負だった。
アーモンドアイ（C.ルメール）の有終Vで幕を閉じたこの勝負を盛り上げたのは、間違いなくキセキ（浜中俊）の大逃げだったと思う。
あれのお陰で、各有力馬が牽制し合って凡戦に…という展開ではなく、見応えのある力勝負になったのだから。

レース最序盤、キセキはヨシオ（勝浦正樹）との一瞬の先頭争いから単騎大逃げに出た。
結果、最終直線の登り坂で後続に追いつかれて8着だったが、レースを大いに盛り上げたのは間違いない。

このキセキの大逃げに対して、私は肯定派、夫は否定派だ。

私「…という訳で、キセキのお陰で世紀の名勝負が盛り上がったと思うよ。敗けはしたけど、見せ場は作っていた」
夫「僕は無謀だったと思うね。府中（東京競馬場）であのペース（1000m通過57秒9）で終盤までもつわけないだろ。見せ場を作るのと勝ちに行くのとは違うよ。レース前半のペースをセーブすれば、レースそのものは凡戦になってたかもしれないがキセキにも勝つチャンスはあっただろうに。つまらないレースだった」
私「そうかな？私は3強（アーモンドアイ、コントレイル、デアリングタクト）の力比べで決まって、良いレースだったと思うけどね」
夫「3強のワンツースリーで決まるなんてつまらないレースだったと思うよ僕は。キセキやヨシオの馬券を買ってた客だっていたんだから、それを考えるべきだったよ」

夫にとってどんなレースが良いレースなんだろう？
良いレースとは何か？を考えるきっかけにはなった。

蛇足：写真は外出先の公園で撮った、名前の知らない花。