1850件のひとこと日記があります。
2022/11/23 00:34
クリフジ産駒生年順リスト
今日は1943年優駿牝馬と東京優駿の勝ち馬クリフジ(1940~1964)の血を、分かる限り追いかけた。
クリフジ(年藤)は生涯戦績11戦11勝、全11戦の合計着差は80馬身以上とされ、今でも日本競馬史上最強馬と評価する声もある。
早逝の主戦騎手前田長吉(1923~1946)との名コンビでも名高い。
トウルヌソルの仔クリフジ(栗毛)は1944年5月7日横浜記念1着を最後に競走生活を終え、翌年から生まれ故郷の下総御料牧場で繁殖名「年藤」として繁殖牝馬となった。
その後1945年7月7日千葉空襲により北海道日高の牧場に移動した。
クリフジは重賞勝ち馬3頭を出した。
*トーアノフジ(鹿毛:シアンモア)1946
*駿藤(?:セフト)1947
*セフトワイ(栗毛:セフト)1949
*イチジヨウ(鹿毛:セフト)1950◎
*ヤマイチ(栗毛:トシシロ)1951◎
*ホマレモン(芦毛:グレーロード)1953◎
*フジオー(芦毛:グレーロード)1954
*メジロフジ(芦毛:グレーロード)1958
*スガヤホマレ(栗毛:タークスリライアンス)1961
◎重賞勝ち馬
()内は毛色と父名
娘のヤマイチ(朝藤)は1954年牝馬二冠となり、史上初の優駿牝馬母仔制覇を果たした。
娘たちのうちイチジヨウ・ヤマイチ・メジロフジの3頭の繁殖入りを確認したが、現存しているのはイチジヨウの牝系のみ。
1963年スワンSや1964年安田記念などの勝ち馬シモフサホマレ(1959~?)はイチジヨウの息子である。
1994年きさらぎ賞勝ち馬サムソンビッグ(1991~?)はイチジヨウの玄孫である。
イチジヨウの末裔オオエライジン(2008~2014)は2011年NARグランプリ3歳最優秀牡馬であり、更にその半妹エンジェルツイート(2009~)も2011年NARグランプリ2歳最優秀牝馬に選ばれた。
現在クリフジの血が残るか否かは、エンジェルツイートの仔であり、かつクリフジを8代母に持つメテオバローズ(2015~)エンジェルパイロ(2017~)の現役馬兄妹に掛かっている。
稀代の名牝クリフジは1964年9月10日に老衰により24歳(旧25歳)の生涯を閉じた。
彼女は没後、JRA顕彰馬に選ばれた。
-
YOSHIさん
kannapapaさん
おはようございます。
終戦後80年近く経過し、クリフジの名は遠い歴史になってしまいました。
しかし日本競馬史上に輝く彼女の名は末代まで語り継ぎたいものです。 -
kannapapaさんがいいね!と言っています。
-
こんばんは。
凄い牝馬がいたものですね。
名前だけは知ってましたが、とんでもない実績の持ち主だったのですね。 -
YOSHIさん
おるたんさん
こんばんは。
風邪気味で不眠の症状が出て、今日はちょっと辛いです。
お気遣い誠にありがとうございます。
クリフジは日本競馬史に残る名牝で、あのシンボリルドルフも管理していた野平祐二氏でさえ「クリフジは史上最強」と言ったとか。
生前のクリフジは牝馬なのに他馬よりはるかに大きな馬だったそうで、強さだけでなく威厳もあったのでしょうね。
オオエライジンはクリフジの直系で、兵庫競馬生え抜きの有力馬だったと聞いています。
これからというときの早逝が惜しまれますね。
彼の半妹エンジェルツイートは仔出しが悪くて既に繁殖牝馬を引退しているので、クリフジの血の存続はメテオバローズとエンジェルパイロの兄妹に掛かっているのです。 -
おるたんさん
こんばんは。その後お加減いかがですか?
クリフジの娘イチジョウの末裔がオオエライジンだったんですね。
好きで応援していた馬でした。現役中に亡くなってしまったのが
とても悲しかったです。
その妹の血はメテオバローズ(2015~)エンジェルパイロ(2017~)によって
つながっていくといいですね。
クリフジとは 生涯戦績11戦11勝、全11戦の合計着差は80馬身以上とは、
本当に凄かったのですね。 -
おるたんさんがファイト!と言っています。
-
おるたんさんがいいね!と言っています。
-
YOSHIさん
アヴェノチャンスさん
おはようございます。
クリフジを調べていたら、驚愕の連続でした。
これほどの名牝が戦中戦後の日本競馬界にいたのですね。
戦時中に活躍した名牝の血筋が今も続いていること自体凄いことですが、やはり日本競馬史に残る由緒ある血統なのでまだまだ繋がって欲しいなぁと思います。
東京優駿・優駿牝馬・京都農林省賞典4歳呼馬(菊花賞)の変則三冠も凄いですが、菊花賞の大差勝ちは長い日本競馬史でも彼女だけと聞いて驚きました。
前田長吉騎手が敗戦後のシベリア抑留で亡くなったと聞いて、戦争の悲惨さを改めて思いました。
敗戦の混乱期でクリフジに関する資料の多くが散逸しているのが惜しまれます。 -
アヴェノチャンスさん
おはようございます!
久しぶりのクリフジ(年藤)ですね
彼女の生涯成績11戦11勝も凄い事ですが、
戦時中と言う特殊な状況下とはいえ、見習い騎手だった前田長吉氏の最年少(20歳3か月)での東京優駿優勝は、今後も破られることはないでしょうね。早逝が惜しまれます。また、ここにクリフジの血統が無事に繋がる事を願います。