1850件のひとこと日記があります。
2023/02/23 09:10
千里の馬は常に有れども
あるとき、夫が私に質問して来た。
どこかで聞いた言葉が気になったらしい。
夫「馬に関する漢文だと思うのだが、『千里の馬は常に有れども、伯楽は常には有らず』とはどういう意味だ?」
私「韓愈の『雑説』の一節だね。『一日千里を走れる駿馬はいつの世にもいるが、それを見つけることが出来る伯楽がいつの世にもいる訳ではない』という意味だよ」
夫「言っている意味が、少しも分からないのだが」
私「韓愈(768~824)は中国唐代の文豪で、『雑説』は彼の作品のひとつ。この文章のどこが分からない?」
夫「全部と言いたいが、まず伯楽とは何だ?競馬界でも調教師のことを伯楽と呼ぶが」
私「伯楽とは古代中国の相馬眼の名人の名前で、後世には馬の良し悪しを見分ける名人の代名詞になった」
夫「ふむ。で?」
私「ざっくり言えば『在野に優れた人材(=千里の馬)はいつの世にもいるが、彼らを登用してくれる名君(=伯楽)はいつもいるとは限らない』って意味だ。つまり作者の韓愈は、自らの不遇を嘆いているんだよ」
夫「何だ、話のレベルが急に落ちたな。馬の話じゃないのか」
私「だから、馬の話を借りた人生論だよ」
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YOSHIさん
お主何者さん
こんばんは。
それは多くの馬をご覧になるのですね。
しかし馬を見るのは非常に難しいですね。
だからこそ、古代から現代に至るまで、世界中で相馬術が研究されているのでしょう。 -
YOSHIさん
おるたんさん
こんばんは。
古典も漢文も読んでて楽しいです。
古の知恵や文化に触れるのは面白いです。
『人生万事塞翁が馬』も漢文(故事成語)です。
他にも『天高く馬肥ゆる秋』『死馬の骨を買う』も馬に関する漢文(故事成語)ですね。 -
お主何者さん
私はパドック専門にお馬さん見てます地方競馬では毎日100頭前後?土日中央では500から600頭前後×2日ナイター迄入れればプラス100前後1週間で2000頭
100頭に1頭くらいオーラが出てる?今日は走るよwっ
オーラ満開に?wっそれでも中々難しいモノなんですよ -
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おるたんさん
こちらこそいつも大変お世話になっております。m(_ _)m
『千里の馬は常に有れども、伯楽は常には有らず』なるほど
勉強になります。古典は大好きだったのですが、漢文はちょっと
苦手でしたよ。(^^;人生万事塞翁が馬、とかも漢文でしょうか?? -
YOSHIさん
アヴェノチャンスさん
こんばんは。
故事成語や漢詩文は日本語に深く根付いていますが、語源まで考える人は多くないのではないでしょうか。
それだけ生活に馴染んでいるということなのでしょうね。 -
アヴェノチャンスさんがいいね!と言っています。
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アヴェノチャンスさん
こんばんは!
「名伯楽」なる言葉はスポーツなどでは、
良く使われていたので昔から知っていましたが、
語源までは、考えたことすらなく全く知りませんでした -
YOSHIさん
Mr.flehmenさん
こんにちは。
全く同感です。
作者の韓愈はなかなか就職が決まらず不遇時代が長かったので、このような不遇を嘆く作品を多く残しました。
「千里の馬は~」はいつの世にも普遍的な不条理を穿っているので、人口に膾炙しているのでしょう。 -
Mr.flehmenさんがいいね!と言っています。