1993件のひとこと日記があります。
2024/01/22 09:21
ミラの血筋を追いかけてみた
ミラ(1895~?)という競走馬(鹿毛牝馬)をご存じだろうか?
彼女は1899(明治32)年にオーストラリアから日本に輸入された30頭の競走馬の1頭だった。
当時は馬種改良のためアメリカやオーストラリアから馬を輸入するのは珍しくはなかったが、緊急輸入という建前から彼ら彼女らには血統書がなく「サラブレッド系種」として分類された。
こうしたオーストラリア産輸入馬を「豪サラ」と呼ぶ。
ミラは競走馬時代「ミラー」と呼ばれ、生涯戦績13戦10勝(2着3回)と優秀な成績で日本競馬黎明期を盛り上げたという。
ミラは1901年11月7日本邦産濠州産馬競走2着を最後に競走生活を終え、1500円(当時としては破格の高額)で新冠御料牧場に引き取られて優秀な仔を多く生んだ。
血統不明だったミラの子孫は「サラ系」とされて馬産地で不遇だったにもかかわらず、直仔シノリ(1904~?)が1910年帝室御賞典秋(目黒)に優勝するなど子孫合わせて帝室御賞典8勝、八大競走5勝をあげた。
そしてミラの子孫からワカタカ(1929~1945)ヒカルイマイ(1968~1992)と日本ダービー馬2頭が出るに至り、ミラの子孫は「ミラ系」という一大牝系を形成したのだった。
こうした実績からミラは「日本競馬最初の名牝」とも呼ばれる。
ミラ→第二ミラ→種信→ワカタカ(父トウルヌソル)
ミラ→第三ミラ→竜玉→安俊→セイシユン→ヒカルイマイ(父シプリアニ)
現在、ミラの血を引く繁殖牝馬はトウケイダヴィンチ(2016~)1頭が残っており、細川牧場(北海道日高町)でミラの血を細々と繋いでいる。
このトウケイダヴィンチの血統は祖母ビッグティアラ(2001~2016用途変更)の代で、正式に「サラブレッド」に認定された。
ミラ→第三ミラ→竜玉→安俊→(5代略)→ビッグティアラ→トウケイルーブル→トウケイダヴィンチ→(続く?)
-
YOSHIさん
おるたんさん
おはようございます。
日本近代競馬黎明期には血統書のない馬も走っていたというから、今よりおおらか(?)だったのかも知れないですね。
何せ、初代日本ダービー馬ワカタカがサラ系(ミラの曽孫)だったのですから。 -
YOSHIさん
笑われるホビットさん
おはようございます。
トウケイミラはトウケイダヴィンチの半妹ですね。
2022年10月に地方登録を抹消されていますが、繁殖実績は現時点ではありませんね。 -
おるたんさん
おはようございます。
ミラの貴重なお話ありがとうございます。
ミラの子孫からワカタカとヒカルイマイと日本ダービー馬2頭が出たのは
凄いですね「ミラ系」という一大牝系を形成したんですね。
ミラは「日本競馬最初の名牝」とも呼ばれているのですね。 -
笑われるホビットさん
おはようございます。
一時期トウケイミラ注目してたんですが、去年、いやおととしまでレースに出てたんですね。引退して繁殖登録されたか、まだ定かではない模様です。 -
YOSHIさん
kannapapaさん
こんばんは。
ミラは競走成績も繁殖成績も良く、日本近代競馬黎明期に大いに貢献したそうです。
しかしあれほど栄えたミラ系も1980年代半ばには急速に衰退し、今やトウケイダヴィンチが細々とその血を繋いでいるのみとか。 -
kannapapaさんがいいね!と言っています。
-
こんばんは。
ミラのことは知りませんでしたので
勉強になりました。
現在に至るまで色々あるものですね。 -
おるたんさんがファイト!と言っています。
-
おるたんさんがいいね!と言っています。


