シゲルスダチの話をしよう

後藤浩輝騎手の話をしたなら、シゲルスダチの話もしなければと思った。


動画投稿サイトが発達した現在、映像に残る過去レースを見ることが出来るようになったのは良いことだと思う。

しかし私は小心者であるから、落馬事故や故障馬が発生したレース動画は見るのも辛い。

2012年NHKマイルカップもそのひとつだ。

クロフネの仔シゲルスダチ（芦毛：2009~2014）は生涯戦績34戦3勝、主な勝ち鞍は2012年マーガレットステークス（OP）。

2012年5月6日、後藤浩輝騎手と共にNHKマイルカップに出走した彼は、直線で他馬の斜行もあって転倒して落馬競走中止。

このとき地面に伏したままピクリとも動かない後藤騎手に、シゲルスダチが寄り添う仕草を見せたのだった。

後藤騎手がその後、苦しいリハビリに入ったのは周知の通り。

シゲルスダチはその後24戦して、2014年11月9日奥多摩ステークス（1600万下）12着を最後に5歳の若さでこの世を去った。

レース中に脱臼し、12着入線後に予後不良となったのだった。


素人の私が詳しく語るには、この話は余りにも重すぎる。

ただ、後藤騎手が天国でシゲルスダチと再会できたならせめてもの…と思う。


動画「2012年NHKマイルカップ」JRA公式
＊勝ち馬：カレンブラックヒル
https://www.youtube.com/watch?v=Vu8JSvhpc_g

動画「2012年NHKマイルカップ パトロールビデオ」YouTube個人ユーザー
https://www.youtube.com/watch?v=mHLMdIfscy0

写真は早咲き種の桜。