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2018/08/31 13:52
プロフェッショナル【武豊】
【第一章 他人には真似出来ない】
現役騎手時代は『ミスター競馬』と称され、調教師としては皇帝・シンボリルドルフを手掛けた故・野平祐二氏は「馬の背と自分の背中のラインが綺麗な平行線であり、それら二本線がある程度離れている。前に行きたがる馬の力を抜くには理想的なフォームです。私たちが真似しようと思っても出来ないバランスの取り方をしていますね」と武豊騎手を評し、「武や岡部を馬群の中でもすぐに見つけられるのは、あの二人が乗ると馬のフォームが変わるから」ともコメントしている。
武豊騎手の若い頃は現在よりも腰高のフォームでくさび型だったが、岡部騎手(現役当時)の場合は当時四輪車の主流だった流線型のフォーム。現在の四輪車業界では流線型よりもくさび型が空力特性に優れている、あるいは室内空間が広く出来るといった理由からくさび型が主流になってきている。しかし、海外競馬を経験した後の武豊騎手は若干腰が低くなり、ご存知のようなフォームに変わってきている。それでもくさび型に近いフォームを維持しているのは、その分懐が深くアクシデント等に対応しやすいからだ。相撲や野球でも懐が深いと様々な対応がしやすいと言われており、それを活用した武豊騎手の騎乗フォームは理にかなっていると言える。