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2018/08/31 14:26
プロフェッショナル【武豊】
【第二章 馬の呼吸を意識】
現役の後輩騎手達が「ユタカさんは馬が息を吸った時と吐いた時、どっちのタイミングで追い出したら良いかまで考えて乗っている」と、発言している。そして自信も「馬の呼吸を意識して乗るようになった頃から、勝ち鞍が増え始めたんです」と。又、仕掛け所のタイミングも絶妙であるとも証言している。ある騎手は「こっちが仕掛けようとしていると、後ろにいたはずのユタカさんはいつの間にか横にいるんですよ。こっちが仕掛けようとしてるのにユタカさんは追い出し始めるんです。加速してる馬にこれから仕掛けてもスピードが違いますから置いていかれるのは当然ですよね」と、絶妙な仕掛けに関心しきり。これも又レースの展開と馬の脚、そして馬の呼吸の三つのバランスを計り仕掛けや追い出しをしている。
息を吸った時が良いのか吐いた時が良いのかは個々の馬によるが、レースのみならずパドックの輪乗りの時から歩様のチェックをしながら馬の呼吸を意識し、その日の馬の状態を探っているのではないか。いくら四肢のバランスが良くても呼吸が乱れていては良い走りが出来ない。個々の馬の特製を生かす上でも馬の呼吸を意識した騎乗は欠かせないモノになっているようだ。ここまで意識をしながら騎乗している騎手は、今のところ見当たらない。