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2018/09/30 13:57
武豊騎手 JRA4000勝の金字塔
【4000勝の極み知る男 イチロー】
野球と競馬...。ジャンルが違うとはいえ、ともに『天才』と呼ばれる記録男。2人の出会いは、95年オフまでさかのぼる。イチローがパーソナリティーを務め、弓子夫人(当時TBSアナウンサー)がアシスタントを務めていたラジオ番組に、武豊騎手が出演したことがきっかけだった。当時の第一印象は「柔らかい物腰で、皆さんが抱くのとあまり変わらない」だった。その後、2人の距離は縮まっていく。
「武さんは、僕の中ではお酒を飲むとすごく楽しい人。お互いにアスリートとしてやってますけど、アスリートとしての意識よりも、プライベートの方がより強い。何かあった時にメッセージを送るわけでもなく、オフに会って、楽しくご飯を食べてお酒を飲む。そっちなんです」
無論、お互いの活躍は耳に入る。数々の大記録を塗り替えることで、刺激し会ってきた。だが、2人の間で数字の重みは、さほど意味をなさない。
「(記録の話は)全然じゃないけど、そんなのはなくてもつながっている感じがする。武さん、カズさん(サッカーの三浦知良)、その2人は全然連絡しなくてもつながっている関係だと、僕は勝手に思っています」
イチローが帰国するオフには、神戸での自主トレに武豊騎手も参加するなど、今でも親交は深い。ただ、ともにお互いの専門領域には踏み込まない。そこには『天才』と呼ばれてきた2人ならではの、超ハイレベルなリスペクトがある。
「僕は(踏み込むことは)しないですし、向こうもしてこない。年賀状が届かないともう終わりとか、そういう感覚はまったくないです。3年、4年届かなくても、別にそんなの関係なくつながっているという感じです。ただ、去年会えなかったので、この冬は会いたいですね。その時に祝盃を挙げたいと思います」
ともに『4000』を超えた天才2人の宴は、どんな盛り上がりを見せるのだろうか。
(日刊スポーツ紙MLB担当=四竃衛)