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2018/10/03 15:38
スプリンターズステークス(G1)回顧・2
...ところが...脚色が鈍っている内のワンスインナムーンがなかなか下がらない上に、脚色が良かったラブカンプーが思ったより伸びずのジリ脚。この脚色に鞍上の和田騎手の鞭が入り、ラブカンプーは内にヨレて3画のように武豊騎手は万事休す。しかし、ここで諦めないのが武豊騎手である。スーっと手綱を引いて馬の勢いを殺すことなく、前に出始めたラブカンプーを追走している。その間に鞍上はワンスインナムーンより脚色が鈍くなったナックビーナスを見ている。3画で分かるようにワンスインナムーンよりナックビーナスが下がっている。これを逃す手はなく、武豊騎手は脚色が鈍くなって下がり出したナックビーナスと脚色を盛り返したワンスインナムーンの間のスペースに飛び込むと、後は騎乗馬の脚を信じて追い出した。
ここで気になることが一つ...何故、ワンスインナムーンの内に入らなかったのか?馬場のことよりも手応えが鈍くなったワンスインナムーンが、僅かずつ内にヨレていたからだろう。4画以外を見るとそれが分かる。得てして脚色が鈍くなった馬はヨレる傾向にある。内ラチ沿いを選択してワンスインナムーンに挟まれる形になれば2頭の馬は勿論のこと、自身も石橋騎手も危険に晒されてしまい制裁の対象にもなりかねない。事実、9月23日の阪神9レースで国分優作騎手が『最後の直線コースで十分な間隔がないのに先行馬を追い抜いたことについて戒告』と、制裁を科せられている。こうしたことを認識してのコース取りであろう。
馬や展開を読んで瞬時に判断しコース取りをする『相馬眼』『頭脳』『騎乗技術』は、3着に負けても素晴らしい騎乗だったのではないだろうか。