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2018/10/03 18:01
将来非常に有望な馬が出現!その名は【ゴータイミング】!!
《その2》
次にゴール直前の3画を見ていただくと、2画よりも更に頭が低くなっていることが分かる。頭頂部は臀部より低いはずの背中と同じ高さの位地にある。これまでもライスシャワーやタイキブリザード・マイネルラブ等々、頭の低い馬は見てきたがゴータイミングのそれは異常なほど低い。確かに母のサラフィナも低かった。決して大きくない馬格やこの頭の低さと柔軟性は、やはり父と母から受け継いだモノなのだろう。
武豊騎手が「まだ幼さがあり、能力だけで走っている」とコメントしていたように、秘めた能力は相当なモノだ。そしてまだまだ馬体に実が入っていないにもかかわらず、雨の道悪の馬場を低い姿勢でこの距離をこなすとは...距離が延びても不安はなさそうだ。
そしてもう一つ挙げられることは...前肢の伸びだ。少しでも遠くへ伸ばそうと真っ直ぐに伸びている。これは肩が寝ていて且つ、膝下が柔らかいという利点から出来るこの馬の特長でもある。これはアグネスデジタルの特長でもあった。ご存じのようにアグネスデジタルは芝・ダート共にG1を勝っているがゴータイミングのこの前肢は相当の武器になるはずだ。それは、1画を見ていただくと分かるがかなり首を後ろに引いて頭を高くし、その反動で前肢をグッと前に出している。首をこれだけ引くことが出来るのは、やはり天性の柔軟性であろう。そのお陰で背中も柔らかく、首を引いても臀部が落ちる(下がる)ことはない。この柔らかい背中は、後肢を引き上げることに非常に重要な役割を持っている。いくらトモが発達していても背中で後肢を引き上げられなければ宝の持ち腐れだ。人間の陸上競技に置き換えてみると分かるが、腿の筋肉が力強く発達していても腹筋が弱ければ前傾が深くなり、背筋が弱ければ猫背になって腰が落ちてしまう。又、腿が上がらなくなり、膝下が前に振り出せなくなる。だからこそ馬も人間も背中は非常に重要であることが分かる。
ゴータイミングの場合は、柔軟性があってもまだ馬体が出来ていない。そのことは4画の○内を見ていただくと分かるが、トモがまだ薄い。ここが厚くなり臀部が丸みを帯びてくるとパワーアップが図れ、天性の柔軟性を活かし更に推進力が増してくると考えられる。又、胸部を見てみるとトモよりも逞しく映る。これは心肺機能が発達しているからに他ならない。ということは...2000mから3000mや3200mもこなせる可能性を秘めている。そしてもう一つ...それは馬格が小柄であることだ。最近は調教設備や技術も進化し、大型馬でも距離をこなせるようになってきていることも事実。しかし、ハードな調教を施さなければ、大型馬が長距離をこなすことは並大抵のことではない。その例としてどちらも長距離血統ではないとされたミホノブルボンやキタサンブラックがいる。ミホノブルボンは坂路調教で徹底的に鍛えられ、一方キタサンブラックは通常の調教より1回多い調教を毎回施していたのは周知の事実。
陸上競技においても同じである。ガッチリした体格の良い外国選手は短距離に強く、逆に小柄な日本選手はマラソンが強い。背丈の高い長距離選手でも無駄な筋肉を付けずに細身である。それはパワーよりも心肺機能を重視しているからに他ならない。これがゴータイミングにも当てはまる。事実、『刺客』と称された名ステイヤー・ライスシャワーも決して筋肉隆々の馬ではなかった。
これら全てをトータルしてみると、ディープインパクトとサラフィナの『良いトコ取り』なのかもしれない。
いずれにしてもこれだけの素質馬を、焦らずにじっくりと育て上げて欲しいものである。超が着くような良血馬は体質が弱い傾向にある。勝ちに拘ることは当然だが、拘り過ぎて馬を『潰す』ようなことだけは避けてもらいたい。