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2018/11/22 16:35

東京スポーツ杯2歳ステークス ゴータイミング

予想がハズレて不安が適中
武豊騎手は「引っ掛かった」とコメントしているように、確かに一般的には掛かったように見えるだろう。しかし、騎手や陣営は真実や本音を口にすることはほんの一部であり、鵜呑みにすることは避けるべきだ。
あのディープインパクトでさえ掛かっていないように見えていても毎回掛かっていた。この事はディープインパクトの現役当時に殆ど耳にすることはなく、ディープインパクトの引退後に武豊騎手が口にしている。ディープインパクトが初出走にこぎつける以前に武豊騎手が初めて調教に乗った時「このままだと暴走する単なる逃げ馬になってしまうから、最後の直線で勝負出来る馬に仕上げて欲しい」と進言し、厩舎はその通りに調教を施してあの強い馬に仕上がった。
その直仔であるゴータイミングは、父親譲りのヤンチャで走ることが好きな馬である。初戦は馬場が渋っていた為、その好きな走りが思うように出来なかったことが幸いし、暴走することをスポイルされ良いレースが出来たと言える。しかし今回はパンパンの良馬場が裏目に出て、走ることが好きなゴータイミングにはうってつけだった。2歳馬は人間の小学6年生から中学1年生と考えてよい。この頃の小中学生は足場が良ければ何処でも走りたがり、今のゴータイミングにも同じことが言える。それが今回のレースで顔を見せた。
スタート直後から走りたい気持ちが前面に出て、武豊騎手が立ち上がるように馬を抑えようとしている。武豊騎手が馬を抑えようとする時は手綱と下半身、特にくるぶしを使い微妙なコントロールで馬を御す。しかし今回は珍しく『派手』だった。よほど馬の走る勢いが強かったのだろう。これは全兄のジェニアルも同様に走りたがる気性だ。やはり兄弟共にディープインパクトの血が濃いのだろう。
レース回顧に戻るが...このまま馬が落ち着きレースを運べば絶好のポジション(上段画像ピンク色○)と思っていたところ、向こう正面で弾き出されるように外へよれてしまった(下段画像)。これはゴータイミングの他に3頭の馬が絡んでいる。
まず内に位置していた戸崎騎手騎乗の10番の馬(上段画像黄色○)が外によれる。その影響で←のように柴田(大)騎手騎乗の11番の馬(上段画像緑色○)と石川騎手騎乗の13番の馬(上段オレンジ色○)が次々に外へよれて、最後にゴータイミングがその煽りを受けて外へよれている(下段画像ピンク色○)。この時、石川騎手は外へ位置していたゴータイミングを気に掛けて外側を向いている(下段画像オレンジ色○)。この影響でゴータイミングは完全に走る気持ちのスイッチが入り、前へ前へと勢いを増してしまった。これで万事休す。抑えようとしてもいくら2歳馬とはいえ馬のパワーに人間がかなう訳もなく、武豊騎手は4コーナー辺りから行きたがるゴータイミングを意のままに行かせた。まだ馬体が出来ていないゴータイミングは、最後の直線で力尽きてしまった。
こうした走りたがる馬は調教が大事である。特に直前追い切りは非常に重要だ。今回のゴータイミングは、強めに追われている。追い切りのフォームや四肢の運びと、頭を低く構えた天性の柔軟性は初戦で見せたそのもだったが、やはり強めに追われた影響で走りたい気持ちにスイッチが入ってしまったようだ。併せ馬ではなく単走で追い切られた理由はそこにあるのかもしれない。そしてスイッチが入ったまま輸送され、馬運車の中で気持ちを抑えながらじっとしていなければならない。勿論、現地へ到着してもレース当日のゲート内まで続く。ゲートが開いた途端にその我慢していた気持ちが爆発し、デビュー前のディープインパクトの走りが表面化してしまったことが今回の惨敗の結果に繋がったのではないだろうか。
いずれにしてもまだまだ子供の馬体と気性面を調教していかなければならない。素質の高い馬だけに、じっくりと仕上げて欲しいものだ。
今回の直前追い切りを見て不安視していたことが現実に起こり、『予想がハズレて不安が適中』なんて...トホホホホー

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