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2018/11/24 23:31
ラジオNIKKEI杯京都2歳ステークス ワールドプレミア
現状では最下位でも当然だろうと思っていたが、よく3着に来たものだ。
新馬戦でも馬体全体が薄くトモも薄かったが、今回は馬体重が示す通り腹が上がり全体に細く映った。胸前筋の厚みもなければトモも薄く、おまけに実が入ってなく緩い。
走りを見るとまず気付くことは、後肢の引き上げ方が弱く若干引きずるような運びだ。もう少し引き上げが出来るとより強く地面を押し蹴ることが出来るはずだ。これは多少背中の柔軟性に欠けることと、腰がまだ強くないということだろう。その現れとして力を必要とする4コーナーからラストの直線に入る時、一瞬だが腰が落ちて馬体がよれている。もっと下半身が鍛えられて実が入っているだけでも多少の馬体の硬さはカバーが出来、もっと力強く前へ進められるはずだ。
そしてもうひとつは、まだ幼いということだ。これはゴータイミングのとにかく走ることが好きなこととは異なり、他馬と一緒に走りたい気持ちが強い。道中は他馬を気にしながら遊び遊び走っている。3コーナー過ぎ辺りから武豊騎手が手綱をしごいて走りを促しても全く動じない。よほど他馬と走ることが好きなのだろう。ずっと横の馬を気にしながら走っている。仕方なく鞍上は馬の走る気のまま4コーナーを回り最後の追い出しをすると、ワールドプレミアはやっと後肢に力を入れて走り出した。その際に前述した『腰が落ちる』現象が起きた。それでも立て直して直線だけで追い込んできて3着を確保するあたりは、やはりかなりのポテンシャルを秘めているということだろう。
今回は...道中は『馬』そのもので走り、最後の直線だけを『競走馬』として走ったというレースだった...と言えるのではないか。