競輪
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2019/05/20 16:39
プロフェッショナル 武豊(５) 特別編��
【50歳のユタカに50の質問】(5/16日に発売された"Number "からの抜粋)
Ｑ
騎手・武豊にとって特別なダービーを挙げるとしたら何年でしょう？
Ａ
難しいですね。でもひとつ挙げるとしたら、やっぱり、スペシャルウィークの’98年でしょうか。子供の頃から騎手になりたくて｢ダービー勝ちたい！｣と思い続けていましたから。何十年越しに夢がやっと叶った瞬間でもありましたから。
Ｑ
武さんでも｢ダービーだから｣と緊張することはあるのでしょうか？
Ａ
それもないですね。いい意味での緊張はもちろんありますが、それを楽しんでいます。ダービーウィークのあの雰囲気、むしろ好きですよ。レースに出る18人のジョッキーには誇らしい気持ちも芽生えますし。逆に、緊張感のない後輩を見るのがものすごく嫌です。アドマイヤベガで勝った’99年のレース前日、東京競馬場の調整ルームで幸四郎ら若手のジョッキーが騒いでいたというか、ふざけていたというか。それ見てイラッときて、カミナリ落としましたから。｢お前ら明日ダービーやぞ｣って。普段滅多に怒りませんけど、あの緩い雰囲気には本当に我慢ならなかった。ダービーに乗れなかった他のジョッキーの思いもありますしね。珍しく僕が怒ったおかげで、その場にいたみんな、凍り付いてましたけど(笑)。
Ｑ
ディープの仔は父親に似てますか？
Ａ
似ている仔が多いです。いろんな種牡馬がいますけど、ディープの良さは本当に産駒によく伝わっていますよね。見かけもディープに似ている仔が多い。たまに｢この馬はディープっぽい｣という声を耳にしますけど、ディープの乗り味を知っているのは僕だけなんで。｢君、乗ったことないでしょ？｣と意地悪に思ったりもします(笑)。
Ｑ
ディープインパクト産駒で一番父親に似ていると思ったのは？
Ａ
トーセンラーかな。小柄で走りが軽いんです。キズナもよく似ていましたね。キズナはディープと違って身体が大きいのに、走りはすごく軽かった。キズナの仔でダービーに勝ったら、史上初のダービー親子三代制覇になる。佐々木昌三厩舎からこの夏にデビューするキズナの仔に乗る予定なので、今から楽しみです。
Ｑ
凱旋門賞を勝つために必要なことは何でしょうか？
Ａ
うーん、難しいですね...。ひとつ言えるのは、日本で一番強い馬じゃないと勝てないというわけではなさそうだということ。ロンシャンの2400mに向いていて、フランスの競馬環境に上手く適応できることが大事だと思います。運の要素も大きいですけどね。
Ｑ
’98年11月1日の天皇賞・秋。もし、サイレンンススズカが無事だったら、どういうレースになっていたと思いますか？
Ａ
大レコードで、10馬身以上のぶっちぎりで勝っていたと思います。ー中略ーあの馬でアメリカへ行ったらどうだったんだろう、ドバイWCに出たら誰もついて来られないんじゃないか、とか。種牡馬としても、日本の競馬史を変える可能性があったと思います。ー中略ーでも僕、あの馬でG1を獲ってない。もっと乗りたかったな、と正直思います。
Ｑ
これまでの競馬人生で引退を意識したことは？
Ａ
ないですね。たまに新聞とか雑誌に｢武豊引退危機｣みたいな記事が載りますけど、｢えっ？俺引退するの？｣って思いますもん(笑)。ただ、9年前に落馬でケガした時は｢ヤバい｣と思いましたね。ー中略ーあの時は｢これ治らなかったら、もう無理だな｣とは思いました。幸いなことに治りましたけど。
Ｑ
騎手の次に調教師という考えはありますか？
Ａ
調教師は興味がないというか、向いているとも思わないし、なりたい気持ちが全く湧いてこないですね。ジョッキーを続けたい。今はそれだけです。
Ｑ
10年後還暦を迎えても、騎手を続けていると思いますか？
Ａ
そうありたいですね。騎手で還暦を迎えたい。楽しみがあっていいですよ。去年4000勝した時、ご褒美をもらった気分で本当に嬉しかった。あれで5000勝したくなったんです。もう一度、こういうのを味わいたいな、と。
以上の他にもダービーの事、飲食の事、プライベートの事、身体や馬具の事、イチロー氏の事等々が掲載されています。多くの方々が既に購読されたと思いますが、まだ読まれていない興味のある方は是非ご一読を
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