競輪
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2019/10/04 16:06
凱旋門賞 武豊編
いよいよ今年も凱旋門賞が近づいてきた｡
インターネットや各スポーツ紙､あるいは雑誌等で様々な記事が掲載されているが､今回はあるスポーツ紙に『50年目の凱旋へ』と題され掲載されていた武豊騎手の記事を紹介する｡
【世界に天才狙うジャイキリ】
《ソフトライト(牡3､J・ルジェ)武豊騎手(50)》
世界に名をはせたレジェンドだからこそできる挑戦だ｡凱旋門賞では二転三転の末に本番5日前に騎乗の依頼があり､当日はG1計4レースに騎乗が決まった｡特にマルセルブーサック賞のサヴァランやオペラ賞のコムは有力馬で｢チャンスがある｣と意気込む｡しかも4頭全てテン乗りの外国馬｡日本人には『ユタカ・タケ』にしかできないラインアップだろう｡
｢4つ乗るのは全部､外国の馬｡(短期免許の外国人に騎乗馬が集まる)日本の流れの逆で､外国の馬に日本人が乗る｡面白いね｣
その手腕と実績は世界中のホースマンが知っている｡体調不良による回避で幻となったが､当初は凱旋門賞でA・オブライエン厩舎のブルームに騎乗する予定だった｡同い年の世界No.1トレーナーとも｢昔から会うと話をするよ｣という旧知の仲｡レース前に2人で芝を歩き､競馬談義をかわしながら馬場をチェックすることもあるという｡
海外を渡り歩いてきた天才の悲願が凱旋門賞だ｡今回で8度目のトライ｡追加登録で参戦するソフトライトはG��2着2度の実績しかないが､挑み続けなければ勝つ日は来ない｡1日にはドーヴィルの厩舎へ駆けつけ､追い切りの併走相手に乗って間近で観察した｡
｢さすがに凱旋門賞だと実績的に...とは思うけど､乗れるだけでもうれしい｡乗りやすそうな馬｡緩い馬場がいいみたいなので､当日は馬場も重くなりそうだし､そのへんでなんとか｣
50歳の今も夢をあきらめない｡｢勝ちたい気持ちはずっと持っている｡モチベーションの1つ｣という世界最高峰のレース｡その熟達した技術と経験で､ジャイアントキリング(番狂わせ)のチャンスをうかがう｡
この記事では『夢をあきらめない』と記載されているが､昨年の凱旋門賞終了後のインタビューで凱旋門賞制覇は『大目標』に変化している｡その中でも｢必ずしも強い馬が勝つとは思わない｡日本の馬でも充分に勝てるチャンスはある｣とコメントしているように､過去のレースの中で何かを掴み､そして昨年のクリンチャーに騎乗した中で『凱旋門賞を勝つ要素』を得たのではないだろうか
これまでも海外遠征の度に名手達の騎乗技術を自分なりに取り入れ､実戦に活用させている｡そして海外のホースマン達を取り巻く環境等についても『輸入』し､国内の騎手や競馬関係者にも参考にさせている｡
今回はG1未勝利馬に騎乗するが､凱旋門賞は3歳馬や牝馬が勝つことでも知られている｡今年もまた『エネイブル』という史上最強牝馬が出走するが､殆どの騎手はエネイブルをマークし人気薄のソフトライトはノーマークだろう｡付け入る隙はある｡
世界のホースマンが認めている『世界に誇る日本競馬界の至宝』が､競馬ファンをあっと驚かせる騎乗を魅せて欲しいものだ
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