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2020/05/03 06:29
回顧 / ’20.5.2 青葉賞 GII
馬場:良、超高速馬場
展開:ミドルペース
フィロロッソがハナを奪って逃げる展開、前半はややスロー気味に流れて、後半1000mからスパートが始まる持続力ラップで、最後はオーソリティが早めに先頭に立ったフィリオアレグロを外から差し切った。
1着 オーソリティ(◎)
内枠の経済コースを生かしながらも展開的には同馬が最も強い競馬をしたのではないかと思う。最後の直線では進路を確保するために躊躇なく大外へ、この速い判断と思い切りの良さが奏功し、直線は見事なまでにきっちり差し切った。予想通り高速馬場で一変した。この勝利は同馬の高い能力のみならず、ヒューイットソン騎手の好騎乗によるものだといえる。本当にこの騎手は上手というか大胆な乗り方を素早く決断するスマートさがある。まさに世界を股にかけているワールドクラスのジョッキーだ。一戦一戦勝利への執着心が強く、ミスをしっかり認めて(フアナの騎乗後のコメント)、次に生かしていると思われる。別の日記にも書いたが素晴らしい騎手である。また来日して日本のジョッキーを刺激してくれることを切に願う。
2着 ヴァルコス(ー)
ノヴェリスト産駒の同馬が2着に入ったことは驚きだが、今回のレースはスピードよりも持続力が生きる流れになったことを考えれば納得はできる。中団からレースを進める形で後半5F 57.9秒の流れに対して2着に持ってきたのだから、相当持続力は高いといえる。三浦騎手が上手く乗ったと言えばそうなのだが、果たして同じ馬の特徴を理解しているのかは疑問である。さて、ダービーに向けてだが、ダービーが道悪や超ハイペースの消耗戦になれば別だが、勝つには絶対不可欠なスピード能力も必要な良馬場であれば厳しいレースとなる。今後さらに成長すればGIでも面白い存在になるかもしれない。
3着 フィリオアレグロ(△)
最内枠の利を生かして粘り切った3着である。上がりは最速であり前評判通りの最低限の着順は確保したが、ダービー優先出走圏は確保できず。レース内容的にはやはりまだまだ重賞を勝てるレベルではない。まだ1勝クラスも勝利していないため、秋に向けて平場戦を地道に勝利していくしかないだろう。前評判ほど能力は高いとは思えないのだが果たして。
総括
超高速馬場ということを考慮すればタイムはそれほど早くはなく、レースレベルとしてもそれほど高くない。唯一オーソリティが直線で進路を確保するために手間取りながらも最後は差し切ったということで、ダービーでも上位に食い込むことができるかもしれないが、コントレイル・アドマイヤビルゴが圧倒的なのは揺るぎがないと思われる。