11.14 振り返り

◎ エリザベス女王杯　ハズレ
重賞未勝利の10番人気のアカイイトが3コーナー過ぎからまくり2馬身差の完勝となった。レース展開は予想通りシャムロックヒルとロザムール二頭が競う形で阪神2200m典型の早いペースとなり、ルメールの引き絞った手綱でよく我慢していたレイパパレが直線ラスト1Fまで粘るも、ゴール前は疲れて後続馬に一気に差された。とはいえさすがルメールである。レイパパレは気性面から厳しいと思っていたが、それをあともう少しのところまで持ち堪えさせた。展開も踏まえてペース配分を考えた良い騎乗だったように思う。本命のデゼルは追い出しが遅れており（それとも反応が鈍かったか）、4コーナーでインを突くかどうかが勝敗の別れ目だった。最後はバテながらも外目を伸びてきているが、スタミナが足りていなかったのだろう勢いはなかった。2着以下は0.3秒差の中に6頭と位置取りや展開の差によるもので、同じレースをもう一回やれば着順が入れ替わりそうな差である。その中でアカイイトは展開も向いたということもあるがパワーとスタミナ、適性が他よりも勝っていたということだろう。ほとんどの馬が全力を出し切った良いレースだった。その中でもウインマリリンだけは肘の状態から本調子ではなかったのだろう。一週前の追い切りからして良くなかった。これだけ調子が悪いのであれば、馬の精神面にも影響を与える可能性もある。出走させないでほしかった。

今の阪神の馬場状態はほぼ読めているのに馬券を的中できなかったのが悔やまれる。まだ統計データ、人気や先入観に惑わされている。やはり能力や血統から見極めなければならないことを痛感した。競馬に勝つことは自分との戦いに勝つことかもしれない。

来週はマイルCSであるが、天気は微妙。雨が降れば波乱もあるのかもしれない。良馬場であれば本命・対抗までは決めている。