10月20日 昆虫日記

随分と昆虫日記を書いていませんでしたが、その間の事を書きます。

先ずは、久留米産のオオクワガタから…。

雄は、65mm前後で、美形だけど大きくは無い個体でした。
雌は、50mm前後の大きな個体でした。


それから、オオクワガタに混じっていた、何だか解らないクワガタの蛹が、次々と羽化していたので、取りあえず２つ、掘り出してみました。


結果は…、


何と、ヒラタクワガタの雌でした。

一番前の脚が、二の腕が湾曲しているのが特徴ですから、先ず間違い無いです。


店で買った産卵木ではなく、天然木や、前回使った産卵木の使い回し…をしているので、いつ紛れ込んだのか解りませんが、能勢では気温が涼しいので、ヒラタクワガタは採集したことが有りません。

考えられるのは、使い回しの産卵木に、うちのヒラタクワガタが産卵したけど、時期が遅かったので、年越し２年…で成虫になった？

こちらの方が、可能性は高い…です。


ここで、クワガタムシの簡単な説明をします。

クワガタムシは、ノコギリやミヤマの様な単年物のクワガタでも、産卵された時期が遅いと、産卵後直ぐに寒くなるので、初齢(卵から生まれたばかりの幼虫。…この後、2回の脱皮をして、3回目には蛹になります)の状態で冬眠します。

翌年の5月頃になると、活動を開始し、ある程度大きくなったら、蛹→成虫になります。しかし、成虫になっても、夏の良い時季を過ぎたら、餌も無いので、出て来ず、ずっと木の中に潜んで冬を越えます。

そして、5月頃に出てきて交尾するのです。


通常は、5月頃に出てきて交尾して、産卵します。幼虫は秋迄、たらふく食べて大きくなります。その状態で冬眠し、春先に活動を開始して、早ければ4〜5月に成虫になります。個体が大きければ、7〜9月に成虫になって、そのまま冬眠へ向かいます。

長々、書きましたが、つまり、カブトムシみたいに、完全に1年サイクルになっている…という事では無いのです。


クワガタムシって、知れば知る程、不思議な虫です。


今回のヒラタクワガタも、使い回しの産卵木に、遅い時季に産卵されて、私が見落していた…という事かも知れません。


残りのも順次、掘り出してみますが、おそらく全て、ヒラタクワガタ…なのかな？


でも、何故だか皆、小さい個体ばっかり…です。全て雌…かも知れません。

大切に、育てます。 (^o^)