…特別編… クワガタ界の問題点について

前回の日記に、長生きしている「太郎」の事を書きました。

良い機会なので、今回はクワガタ界の問題点について、書いてみたいと思います。

まぁ、昆虫に興味の無い方には、全然興味の無いお話ですが、話のﾈﾀ程度に お付き合い下さいませ。m(__)m



元々、ｵｵｸﾜｶﾞﾀは臆病な生き物で、基本的には木の ウロ に隠れていて、日中は出て来る事は有りません。

夜間になって他の動物の行動が無くなると、ウロから出て来て 樹液を食べます。

ですから、樹液のよく出ている付近に程近いウロに、潜んでいる事が多いです。

ｵｵｸﾜｶﾞﾀは、ﾂｶﾞｲになると、ﾒｲﾄガード…という、ｵｽが ﾒｽを守る行動を取るので、大抵は 同じウロに ２匹で潜んでいます。


日中の行動が無く、しかも臆病で直ぐに穴に逃げ込んでしまうので、なかなか捕まらない 幻のクワガタ…とされていました。

天然ギネスのｵｵｸﾜｶﾞﾀが、1000万円で取引 されたとかされないとか…、こういう話が話題になり、

「黒いダイヤ」

ともてはやされました。

あれから、飼育方法が確立して、人工的な大型のｵｵｸﾜｶﾞﾀが どんどん出てきて、価格は暴落して…今に至ります。



しかし、元々の 天然ギネスは 68mm でしたが、今は 90mm を超える物も有り、遂には 100mmも超える個体が出ている…との事らしいです。


いくら、栄養状態をよくしても、20年やそこらで、生物がそんなに 巨大化するのでしょうか？

そこで、疑わしい…とされているのは、外国産の巨大なｵｵｸﾜｶﾞﾀとの混血…です。

同種なら、交尾は可能なので、大型個体を安易に出す事が 可能…となる方法です。

これが純血の国産か、ハイブリッド個体かを見分ける方法は、遺伝子検査…しかないのですが、どの様な方法かは解りませんが、おそらくは 個体の一部を 分離して検査する事になると思うので、

生体…のままでは無理だと思います。

そうなると、生きている間は、飼い主が許さないです。


その後、この遺伝子検査を無効にする為に、ハイブリッド個体の小さい物(売り物にならない個体)を
自然界に 放虫 したのでは無いか？ …と、噂されています。

こうすれば、自然界で勝手に交配して、天然物の遺伝子を調べた際、外国産の遺伝子が混じった生体が 増えていて解らなくなるらしいのです。


今では、ｵｵｸﾜｶﾞﾀの次に 売買価格が高い ﾋﾗﾀｸﾜｶﾞﾀ にも、この疑いが指摘されています。


私は、以前は採集をしていましたが、ﾋﾗﾀｸﾜｶﾞﾀの採集をした際、最大に大きな物でも、天然では60mm が最高でした。

人工的に飼育したら、70mmを超える個体は出ましたが、80mm 迄は行きませんでした。

しかし、売買されているﾋﾗﾀｸﾜｶﾞﾀの大型個体は、90mmを超える物も有ります。

ﾋﾗﾀｸﾜｶﾞﾀの人気が上がったのは、ｵｵｸﾜｶﾞﾀにそうした疑惑…が浮上してからです。その後、10年間位で、ﾋﾗﾀｸﾜｶﾞﾀ も大型化 していきました。


こちらも、ハイブリッド個体を疑っても、仕方ない状況…です。